北海道・苫小牧 女性のためのつながりサポートとまこまい  国際女性デーで「ハピネスをみつけよう」 若い人たちへ性教育や多様な性知らせようと

所長 堀川紅美

 北海道の労協ワーカーズコープ・センター事業団苫小牧まちづくり地域福祉事業所「女性のためのつながりサポートとまこまい」(苫小牧市地域女性活躍推進事業を受託)は、国際女性デーイベント「ハピネスをみつけよう」を3月8日に苫小牧市福祉ふれあいセンター(センター事業団が運営)で開き、100人以上が来場しました。相談が少ない若年層への事業の周知と、知ってほしいことの情報提供を目的にしたイベントで、「ハピネスをみつけよう」は高校生がつけました。(所長 堀川紅美)

女性のためのつながりサポートとまこまいのスタッフ。右から3人目が堀川所長

 

無料体験ブース

 会場には「顔・デコルテリンパケア体験」「ユースcafé・フェミニンケアオイル作り」「アートセラピー」「タロット占いとコーヒーワークショップ」「布ナプキン作り」「ろうきん:お金について気軽にお話」「豆乳飲み比べ体験&女性ホルモンのお話」「女性のミニアート展」「当事業に協力いただいている女性アドバイザー紹介コーナー」など多彩なブースがあり、講話を聞いた人限定で無料体験できました。

アートセラピーのブース
ろうきんの「お金について気軽にお話」ブース。10人以上が相談に

性教育と人権の講和

 講話では、最初は市内助産師の中田知穂さんの「性教育と人権」。性教育を早期に行うメリット、人工中絶や性感染症、性別による無意識の偏見、性同意の重要性を、紅茶の勧め方に例えて説明した動画なども使いながら、若年層にも伝わりやすい話になっていました。

講話。「子どもたちと、性を考える良い時間が過ごせた」の感想があった

 次は「多様な性とは」のテーマで、当事者支援を行っている団体「SOGI ︱ Mamii‘s」の高橋愛紀代表が登壇。

 統計では、日本のセクシュアルマイノリティは人口の8~10%で、日本の左利きの人やAB型の血液の人の割合とほぼ同じであること、自分の子どもの1人が性自認と生まれ持った性別が一致していないトランスジェンダーであることを話し、カミングアウトできなかった頃の子どもの苦しい思いと、それを聞いた時の親としての戸惑いなどの経験を交えながら、多様な性についての理解を訴える内容でした。

 最後は、高橋さん、地元紙記者姉歯百合子さん、北海道事業本部石本依子本部長による「性×地域づくり」をテーマにしたパネルディスカッション。堀川が進行しました。

 苫小牧市のセクシュアルマイノリティへの理解を高める活動を紹介しましたが、参加者のほとんどが知らなかったことが明らかに。婚姻に関する話題では、市にはパートナーシップ制度がありますが、「社内規定の婚姻関係にパートナーシップ制度活用者も含めては?」と言ったら「前例がない。もう少し様子を見よう」と返された例を挙げて、前例主義の日本で、組織が先行した取り組みをしていく困難さや、女性が軽視されがちである事実など、身近な例を上げながら議論。

 多様な性のあり方が当たり前に認められる社会の実現を、来場者に投げかけました。

毎年のイベントに

 利用者や他現場の人たちに助けられながら「出張! みんなのおうちごはん」も館内食堂で開催。つながったさまざまな団体や個人、道南エリアの仲間の協力がありました。

 来場者へのアンケートでは、「わかろうとすることはとても大事だと思った」「知らないことがたくさんあり、勉強になった」「メイク体験で素敵になり、感謝」「次回があったら来たい」などの回答が。

 スタッフからは「性の多様性をテーマにしたことで、一人の人間として個性が受け入れられる豊かな社会をつくっていきたいと考えられるように」「若年層に情報を届ける難しさを実感」などの感想がありました。

 市長もあいさつに来てくれたこともあり、毎年のイベントにしていこうと考えています。