映画 医師 中村哲の仕事・働くということ 滋賀 しが健康医療生協と共催 湖南市上映会 診療所医師「アフガンで活動していた」
労協ワーカーズコープ・センター事業団滋賀事業本部は、しが健康医療生活協同組合との共催で、5月25日に湖南市こうせい駅前診療所生協ホールにて上映会を開催。40人が参加しました。(事務局長 杉江圭一)
定期協議で共同開催提案
滋賀事業本部では、これまで、映画「医師 中村哲〜」上映会を県内各地で実施してきました。
今年度は湖南市でも行おうと計画しました。
当初は公共施設での開催を検討しましたが費用の問題から断念。そこで、清掃業務を受託している、こうせい駅前診療所にホールがあることを思い出し、診療所との共同開催を思いつきました。
早速、定期協議で提案すると、診療所の佐々木隆史医師が、2000年頃、アフガニスタンでペシャワール会の活動に従事していたこともあり、趣旨に深く賛同。開催が実現しました。
「お互い様の精神で共に生きること大切に」
アフタートークは、滋賀事業本部の田中紀代子本部長を進行役に、こうせい駅前診療所の佐々木医師と、湖南市で緑化や建物管理、介護事業などを行う、なんてん協働サービス創立者の溝口弘さんが登壇。
佐々木さんはアフガニスタンでの医療活動を振り返りながら、「中村医師は目の前の効率性(タイパ)や、自己承認欲求にとらわれず、広い視野で社会、地域を思いやる人。医師の役割は、個々の治療より公衆衛生を保持すること。そのことが、人間らしく生きていくことにつながる。中村さんが用水路建設に取り組まれたのも、そうした視点に基づいていたのだと思う」と語りました。

溝口さんは、「障害のある人たちと共に働き、共に暮らす、支え合いの社会を目指している。一足飛びに中村さんのような取り組みはできなくても、自分ができることから始めること。それが地域づくりや仕事づくりにつながる。人に迷惑をかけることに臆せず、お互い様の精神で地域で共に生きることを大切にしたい」と述べました。
診療所の設立運動に関わった医療生協の組合員からも次のような感想がありました。
「地域の困りごとや必要を解決する場として、この診療所を支えてきた。アフガニスタンで医療と暮らしを支えた中村医師の姿は、地域の課題に根ざし、人びとの安心を支える診療所づくりに重なるものがある。診療所が、これからも皆が安心できる医療の場、居場所であって欲しい」
「これで終わり」と思いつつ、またやりたい
会場には、センター事業団の事業所(栗東ふくろうの家)で働いていた元組合員の姿も。思いがけない再会もあり、嬉しい一時となりました。
毎回、上映会が終わると、もうこれで終わりにしたいと思いますが、不思議とまた上映会をやり遂げたいと思ってしまいます。
7月6日には、栗東市のこびらい生協診療所ホールでも上映会を開催します。