WCちば 船橋市で新たな拠点 地域市民の拠りどころ継承し レンタルスペース「Laboroom」

本紙 本田真智子

 労働者協同組合ワーカーズコープちば(WCちば)は、7月1日から本部近くの船橋市北習志野でレンタルスペースや居場所の「むすびめファクトリー Laboroom(ラボルーム)」を運営しています。前経営者の齋藤鈴さんから引き継いだもので、6月30日にはお披露目式が開かれ、関係者、WCちばの仲間たちなど約30人が集まりました。(本紙 本田真智子)

利用者から「協力してやっていきたい」

 イラストや似顔絵などの教室や展示会、マルシェなどで活用されてきた貸し教室「創作ルームLABORO(ラボロ)」を運営していた齋藤さんが、家族の関係で継続が難しくなり、閉鎖も視野に貸し教室事業の継承先を探していました。そこで開かれている囲碁教室の生徒とWCちばの組合員が知り合いだったことから話を聞き、WCちばで引き継げないか検討を始めることに。

 「教室を開く利用者らが存続を希望」「地域のさまざまな人たちが集まる居場所」「WCちばの社会連帯活動の場所として活かせそう」など、事業を続けていきたいという意見が多く、「家賃分は各教室利用料で賄える」こともあり、組合員有志が事業継承プロジェクトチームを発足させ、検討を始めました。

 視察や利用者である教室の先生たちとの話し合い、齋藤さんからの経営状況などの聞き取りを実施。利用者からは「WCちばと協力してやっていきたい」との声もあり、引き継ぐことを決定しました。

つながり、新しい価値生み出す場に

 お披露目式では、前経営者の齋藤さんが「お客さんからここに来ると誰かに会える、知り合いが増えたなどの声をもらった。WCちばが引き継いでくれ、関わる人が増えるというのでワクワクしている。これからもつながりが広がっていく場所に」と想いをにじませながらあいさつ。

お披露目式であいさつする菊地代表理事(手前)

 WCちば代表理事の菊地謙さんが「地域の人たちが集まれる場所を作りたいとずっと思っていたので、声をかけてもらい嬉しい。レンタルスペースを運営するのは初めて。皆さんの力を借り、ラボルームを育てていきたい」と抱負を話し、欠席した運営担当の事務局長渡邉美保さんのメッセージを紹介。「創作活動を通じて人と人、人と地域、地域と社会をつなぎ、そこから新しい価値を生み出していく場所を目指す」。

 WCちばでは、若年女性支援をするWomen’sbase Tamro(タムロ)が、ラボルームで毎週火曜日に居場所を開くことに。7月には占いの会をする予定。さらに、困難を抱える高校生たちを支援するハイティーンズカフェは、ラボルームで行われる多様な教室を紹介して、高校生たちが一歩踏み出す機会にしたいと考えています。

 イラスト教室をする小倉正巳さんが制作したロゴマークも披露。カルチャーや心、人と人を結ぶリボンと、楽しい、面白い、わくわく、人々の個性をいろんな色で表現した文字で構成されています。

ロゴマークを発表するタムロの稲村祥江さん(左)と及川恵さん。温かさと弾む気持ちなどを表現。イラスト教室を開く小倉さんが制作

 トールペインティングと似顔絵の教室を開く2人の利用者は、「いろんなアートの先生たちと交流する機会もあり、友人も増えて活動の場も広がった。続けてくれてホッとしている」「いろんな道へのきっかけをもらった場所なので、ラボルームとして続くことがとても嬉しい」と声を弾ませました。

 スタッフはWCちば理事の岩下芙由子さんのママ友、中村直美さんと濱田京子さんで、誘われて仲間に。2人は地域のお母さんたちがゆっくりと楽しめたり、自由におしゃべりできたりする場をここでやりたいと意気込んでいます。

 その後、参加者らは中村さんと濱田さんが作ったカレーなどを食べながら、ラボルームの今後の活動など意見を交流しました。

スタッフの中村さん(左)と濱田さん

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 ラボルームは、京成松戸線・東葉高速鉄道の北習志野駅から徒歩約7分のマンションの3階。約20畳の部屋と小部屋などがあり、フリーWi-Fiも設置。教室や展示会以外に、会議や勉強会、ワークショップ、オフ会などにも利用できます。