栃木県小山市 中小(なかしょう)放課後 カラフルタイム 市内初、放課後子ども教室と学童の校内交流型事業 センター事業団北関東事業本部が運営受託

本紙 福本

 栃木県小山(おやま)市は9月1日、放課後子ども教室と学童クラブの校内交流型事業「中小放課後カラフルタイム」をモデル事業の一つとしてスタート。労協ワーカーズコープ・センター事業団北関東事業本部が運営します。8月30日の「開所式」には、子ども21人を含む81人が参加し、式典後には、地域にお披露目する意味で“オープニングイベント”を開催。浅野正富市長が子どもたちに交じって楽しむ姿も見られました。(本紙 福本)

“モデル事業”の一つ、9月1日から

28年度以降、市内全域に拡大めざす 

 「放課後カラフルタイム」は、保護者が就労しているか否かに関わらず、子どもたちが安全・安心に過ごせる居場所事業。ワーカーズが担う中小学校と、他の事業者による小山城南小学校の2カ所で「モデル事業」として始まりました。

 8月30日の「中小放課後カラフルタイム」の開所式では、浅野正富市長が主催者を代表してあいさつ。


「『こうした方がいいよ』と大人に教えて」とお願いする浅野市長(上)と福田市議会議長


 「2年前に『こども基本法』が施行され、『こどもまんなか社会』の実現に向けて、小山市では今年3月に『おやまこどもプラン』を策定。子ども関係の担当課を教育委員会に統合し、新設した『こども未来部』が、子どもが生まれてから青少年になるまでを一貫して担うよう体制を変更した。こどもプランで最初に取り組んだのが放課後カラフルタイム」と紹介し、子どもたちに向けて、「学校にそのまま残って友だちと遊んだり、教科書を使わずのびのび過ごせたりする居場所をもっともっとよくするには、みんなの力がいる。『ここはこうした方がいいよ』と大人に教えてあげてください。大丈夫? できるかな?」とお願いしました。

 中小学校の𠮷田恵美子校長は、「今回の取り組みを理解してくれた保護者の方々にはとても感謝している。学年を超えていろんな人と仲良くなったり、自分の好きなことを見つけたりしてほしい」と期待を述べました。

開所式で「モデル校」になった喜びを語る𠮷田校長

 来賓の福田幸平小山市議会議長は、「休まず、毎日しっかり利用し、学校ではできないことを味わって下さい」と子どもたちに直接呼びかけました。

 この後、市内の豊田小放課後子ども教室の子どもたちが、地元の伝統を継承する「豊田ふれあい太鼓」の記念演奏を行い、お祝いの気持ちを送りました。

 小山市は効果を検証の上、2028年度以降、カラフルタイムを市内全域に広げていくことを考えています。

全校生徒の約半数が登録

「もっと早くできてほしかった」 

 中小放課後カラフルタイムの利用料は、「学童」が月8000円、「放課後こども教室」は、モデル期間中は無料です。中小の全校生徒77人の半数近くと、バスで来る寒川(さんがわ)小学校の子ども5人が利用登録を行いました。

 中小のカラフルタイムには、本やボードゲーム、カードゲーム、ボールなど、子どもたちが好む日常的な遊び道具を用意。室内で遊んだり宿題をやったり、体育館や校庭で外遊びをすることを想定しています。

 さらに、子どもたち主体の「子ども会議」を今後定期的に開くことにしているので、そこで出た意見をもとに、子どもたちのやりたいことをやり、遊び道具も増やしていきます。

 センター北関東事業本部は、中小放課後カラフルタイムを運営していくにあたり、新たにスタッフを採用。「開所式」の前には、2日後から働くことになる現場で顔を合わせて自己紹介。

 組合員の永山智江さんは、「NPOの学童で11年。今春辞めたが、カラフルタイム立ち上げの話に乗ってしまった。すでにここの楽しい雰囲気に引きずり込まれている感じ」。

 小島美紀(みのり)さんは、「3月に教員を辞め、自分で子どもの居場所を作ろうと活動中にカラフルタイムにつながった。学童の経験はないが、少しでもみんなの力になりたい」。

 見守りボランティアの小川江利子さんは「PTAやガールスカウトの経験がある。子どもに興味があるので頑張りたい」。

 栗原千佳さんは、「中小は私の母校。こういう居場所のニーズがあるのは周囲の人からよく聞いていた。何かお手伝いできれば」。

 利用を決めた保護者の一人は、「違う学童を利用したことがあるが遠くて。ここは授業の後そのままいられて安心感が違う。もっと早くできてほしかった」。

 中小PTA会長の田村威志(たけし)さんは、「面白い企画をいろいろつくれば、もっと利用する子どもも増えるはず。期待している」と語りました。

 センター事業団の藤田徹理事長は、「私たちは“子育ち”という言葉を使う。子ども自身に育つ力があると考えるからだ。子どもの主体性を大事に取り組んでほしい」。

 センター北関東の相良孝雄本部長が、「主人公の子どもたちが、自分も相手も周りのことも気遣える楽しい居場所をつくっていこう」と述べて締めくくりました。

カラフルタイムの事務所で。前列右から小川さん、永山さん、この日司会を務めた大木知子さんと、後列右から2人目の栗原さん、3人目の小島さんがカラフルタイムのスタッフ(職員と見守りボランティア)。その他は、お祝いに来たワーカーズの仲間たち(後列中央はセンター理事長、藤田徹さん)
豊田小放課後子ども教室の子どもたちが、地元の伝統太鼓をお祝いとして演奏

式典後は
“オープニングイベント”

 式典後の「オープニングイベント」では、“輪投げ”や“射的”、英語で答えを言う“モノマネイングリッシュ”といった遊びに子どもも大人も熱中。

こんなの簡単。 百発百中!

輪投げをする子どもたちの中に浅野市長の姿も