沖縄「平和の礎」 名前の読み上げと平和のお話会 「よりみん」12人で1000名を「平和」の反対は「戦争」だけではない
沖縄では2022年から毎年、6月23日の「慰霊の日」に向けて人種、国籍、軍人、民間人の区別なく、戦没者24万人余りの名前を刻む「平和の礎(いしじ)」のお名前を読み上げる集いが開かれています。労協ワーカーズコープ・センター事業団沖縄事業所「みんなのおうち よりみん」でも20日、地域の皆さんとスタッフ12人で1000名のお名前と没年齢を約1時間で読み上げました。(沖縄事業所 城間美咲)

0歳、1歳、2歳
今年の「平和の礎」名前を読み上げる集いは、沖縄県内をはじめ全国、海外からのオンライン参加を含めると、20カ国・地域から6000人余りの参加があったそうです。
よりみんの参加者は「名簿にある氏名のほか、亡くなった年齢を読み上げると、家族・親族で砲弾や火炎放射が放たれる凄惨な戦場を逃げまどい、0歳、1歳、2歳という幼い命をも犠牲にした残酷な時代だったことがうかがえます」と涙ながらに言葉を詰まらせます。名前の向こうにある一人ひとりの命と暮らし、人生に思いを寄せながら、静かに丁寧に読み上げました。
元小学校校長が
その後、元小学校校長、前田比呂也さんの「平和ってな~に?」のお話を伺いました。
「平和をどう受け取り、どうつないでいくのか」と前田さんは問います。マザー・テレサの言葉に「愛」の反対は「無関心」とあります。
「では平和の反対は何?」と。
誰かの痛みに気づかないこと、声を聞かないこと、違いを認めないこと、自分には関係ないと思ってしまうこと。「平和」の反対は「戦争」だけではないことに気づきます。
日本や沖縄、あなたの地域や学校、家庭は平和ですか? と、そんな問いをそれぞれが持ち帰る時間になったようです。
居場所に来る6年生の男子も6人集まりました。ふざけたり大きな声を出したりと元気いっぱいな子どもたちですが、お話のときは時折、静かに耳を傾ける姿も。前田さんの言葉のすべてをすぐに理解することは難しかったかもしれません。それでも、同じ空間にいて、声を聞き、表情を見て、何かを受け取ってくれたのではないかと思います。
参加された方からは「日々の生活の中で、一つひとつ、人を大切にしていくことが平和につながると感じた」「地域、職場、家族、友だちを大切にすることで平和を築いていきたい」といった感想が寄せられました。
いま、私たちの暮らしの中で平和をどうつくっていくのかを、地域の皆さんとともに考え続けていきたいと思います。本当に素晴らしい時間でした。