鹿児島協同ネット かごしま協同集会に273人 食を通じて子どもと地域の未来考える

センター事業団鹿児島エリアマネージャー 鶴崎理沙

 鹿児島県内の協同組合法人や非営利活動団体などで構成する鹿児島協同労働推進ネットワーク(鹿児島協同ネット)と地域団体は、「食べることはみんなで生きること~おいしい革命~」をテーマに「かごしま協同集会2025」を9月28日、鹿児島市カクイックス交流センターで開催。273人が参加しました。(センター事業団鹿児島エリアマネージャー 鶴崎理沙)

273人が参加。親子づれも多数見られた

食生活を変えれば社会も変わる

 農林水産省九州農政局の窪山富士男地方参事官が来賓あいさつ。

 第1部では、 「食生活を変えれば、人の価値観や社会が変わる」という、映画『WE ARE WHAT WE EAT 食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』を上映。

 カリフォルニアのシェフでスローフード運動の先駆者、アリス・ウォータースの活動を通して、食材の選び方や地産地消の意義、効率重視の「ファストフード的生き方」と自然共生の「スローフード的生き方」の違いが描かれ、改めて映画を通じて日々の食の選択の大切さを実感しました。

 第2部は「『子ども×食×農』未来を耕す」と題してリレートーク、続く第3部では、自治体や協同組合がそれぞれの取り組みを紹介。

 姶良(あいら)市教育委員会は学校給食での地産地消、有機食材活用のプロセスについて。グリーンコープ、生協コープかごしま、ワーカーズコープからは、子ども食堂や放課後支援、地域食堂、体験活動、学習会などの取り組みを。

 麦の芽福祉会(鹿児島市)は、障害のある人たちが、仲間と共に食事や買い物を行うことで生きる力が引き出されている様子を報告しました。

 会場にはマルシェも。参加団体が作った農産物や加工品、協同組合の活動を紹介するさまざまなブースが並び、訪れた参加者で賑わいました。

マルシェも大盛況。

 実行委員長の山本伸司さん(元パルシステム生活協同組合連合会理事長)が、「効率重視の社会でも、食と暮らしを通じた協同の力を再認識する機会になった。まずは身近なところから行動していこう」とまとめました。

「おいしい革命」を地域で

持続可能な食・農・福モデル進める

 鹿児島協同ネットは昨年4月に設立。鹿児島県労働者福祉協議会、コープかごしま、グリーンコープかごしま生協、社会福祉法人麦の芽福祉会、センター事業団九州・沖縄事業本部の団体会員と、学識経験者や元生協役員、自治体議員などの個人会員で構成しています。

 この間、杉の穂木採りや植栽、竹林整備、オーガニック給食の実践が進む韓国への視察ツアー、平和学習会などの活動を行いながら、会員間の情報共有を通じ、地域課題の解決や持続可能な食・農・福のモデルづくりを進めています。

 この集会をきっかけに、「おいしい革命」を地域で実現していきます。

●第2部 「子ども×食×農 未来」を耕すリレートーク
・青山浩一さん(鹿児島市・ますみクリニック院長)
 子どもの身体と食の関係
・隈崎和代さん(鹿屋市・南部幼稚園副園長)
 有機給食導入の取り組み
・橋口創也さん(鹿児島市・暮らしの畑屋 のおと代表)
 体験型の米・野菜づくり講座
・小岩正博さん(鹿屋市・おおすみ百姓の森代表)
 マイ田んぼプロジェクトを通じた米づくり

●第3部 自治体・協同組合の取り組み
・姶良市教育委員会
・麦の芽福祉会
・グリーンコープかごしま生活協同組合
・生活協同組合コープかごしま
・労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団

小規模生産者のグループ「おおすみ百姓の森」の皆さん