埼玉協同ネット・まちづくりフォーラムin越谷 「共に働き、共に生きる」実践に学ぶ
埼玉協同労働推進ネットワーク主催、越谷市市民活動支援センター、日本社会連帯機構埼玉地方委員会共催、埼玉県、越谷市後援(財団法人くらしとしごと協力)の「まちづくりフォーラムin越谷」が10月11日に同センターの会議室で開かれ、64人が参加しました。(本紙 福本)
埼玉協同ネットの共同代表で労協ワーカーズコープ・センター事業団埼玉事業本部の成田誠本部長の開会あいさつの後、映画「医師 中村哲の仕事・働くということ」を鑑賞し、「共に働き、共に生きる」と題するパネルディスカションを開催。埼玉ワーカーズ・コレクティブ連合会事務局長の浅草秀子さんがコーディネーター、街活性室㈱代表取締役の斎藤徹さんがコメンテーターを務めました。
地域とつながる弁当づくり
ワーカーズ・コレクティブキッチンとまと
ワーカーズ・コレクティブキッチンとまと代表の須長こうさんは、「安心して食べられるお弁当づくりを30年前から。9時半までに作り上げ、10時出発。市役所、文教大学、公民館、児童館、一人暮らしの方や食事づくりが困難な方などに、地域の見守りも兼ねて12時までに配達している。私たちのように、100歳まで働ける職場が業種を超えて立ち上がってほしい」。
発言者として登壇した大野言弥(ことや)さんは以前、NPO法人障害者の職場参加をすすめる会が運営する就労支援B型事業所「せんげん台 世一緒(よいしょ)」の利用者で、発言を渋っていると、次の発言者、同会代表理事の山崎素子さんが「大野さんには知的障害があります」。すると大野さんが「自閉症も」と自ら付け足し、会場を和ませました。
山崎さんは、キッチンとまととは助け合ってきた仲だとし、「当時22台も持っていたほど電話が好きだった大野さん。とまとの電話番を実習でさせてもらえないかと相談し、了承してもらった」と経緯を紹介。
大野さんも「実習5年目。今も楽しく働けているが、朝のバスの混雑だけはちょっと大変」と述べ、会場から拍手が起こりました。
「職場実習」を積極的に
障害者の職場参加をすすめる会
山崎さんは、「障害者こそ世の中と広く付き合い社会参加すべき。当人が自分で考える暮らしをつくり、孤立せずに生きる主体者であることを支えたいと思った。だから大野さんのように施設外での実習に力を入れている。町の中に障害のある人が当たり前にいて、誰もそれに違和感を感じない空気が広がってほしい」と、世一緒立ち上げの動機や今後の展望を語りました。
障害者こそ人や社会とつながって
労協ワーカーズ・コレクティブそら
労協ワーカーズ・コレクティブそらの湯浅広子所長は、生活クラブ生協から配送やセンター内業務などを受託し、働きたい人が多様な形で主体的に働ける場として「そら」を立ち上げたと紹介。
「その人に合った仕事や仕事の進め方を全員で考え、お互いに理解しながら働いている。収入を得ることはもちろん大切な目的の一つだが、社会や人とつながることはそれを上回るほど有意義なこと」と強調しました。
就労支援事業所から就労体験者を近く受け入れることになっている点にもふれ、「不安もあるが、その人に合った働き方や仕事をつくり、共にゆっくり進んでいければ」。
相談事業から地域活動拠点を構築
センター越谷地福
労協ワーカーズコープ・センター事業団越谷地域福祉事業所の岡田由紀子所長は、市の委託で11年続けている生活困窮者自立支援事業:生活自立相談「よりそい」で聞こえた声をもとに立ち上げた地域活動拠点「ねがい」について。活動の一つ「ちょいワーク(内職)」は、「『ちょっとだけ、おためしで、できるとこまで』を旨に、簡単な組み立てやフードドライブの回収品の仕分け、強アルカリ電解水製造などの場を、就労機会の創出と関連づけて提供している」。
埼玉ワーカーズ・コレクティブ連合会代表理事で、埼玉協同ネット共同代表の後藤成美さんは、「仕事に人をあてがうのではなく、その人に合った仕事をつくり出せるのは協同労働だと確信した」とまとめました。






