阿南市に徳島初の労協 PTAつながりの3人で 「Y&Yくらぶ」

労協ワーカーズコープ・センター事業団四国事業本部事務局長 川上健太

 今年9月に徳島県初の労働者協同組合として、阿南市で「労協Y&Yくらぶ」が設立されました。10月24日には、メンバー3人が阿南市岩佐義弘市長に設立の報告を兼ねて懇談しました。同法人は、センター事業団四国事業本部も加わる徳島県労協活用促進協議会の支援を受けて設立したものです。(労協ワーカーズコープ・センター事業団四国事業本部事務局長 川上健太)

右からY&Yくらぶの遠藤さんと森田代表理事、阿南市岩佐市長、センター四国川上事務局長

公共ライドシェア実現へ市長懇談

 「Y&Yくらぶ」は、公共ライドシェアや就労支援、配食、清掃、施設管理などの各種事業を通じて、地域の困りごとを解決しようと設立。

 岩佐市長との懇談には森田弥枝代表理事と組合員の遠藤祐美さん、渡部友子さん(阿南市議)が参加。協議会から川上が同席しました。

 森田さんらは、事業の柱となる公共ライドシェア(自家用有償旅客運送)の事業計画を説明し、地域公共交通会議の開催を含め、市の理解と協力を要請。

 市長も、阿南市で県第1号の労働者協同組合が誕生したことに祝意を述べ、地域住民による持続可能な課題解決への取り組みに期待を寄せました。 

 懇談終了後、Y&Yくらぶの皆さんは、市都市整備部の吉岡次男部長とも意見交換。公共ライドシェアの実施に必要な手続きについて相談しました。

若者・高齢者の力で阿南をよりよく

 Y&YくらぶはPTAの活動でつながった3人が設立。

 もともと任意グループとして地域でボランティアや動物愛護活動を行っていましたが、高齢化が進む中で「移動手段がなく病院や買い物に行けない」という声を多く耳にするようになり、地域の移動問題や生活の困りごとをなんとかしたいと考えるように。

 そうした中、以前からワーカーズコープとつながりがあり、労働者協同組合に期待を寄せていた渡部さんが、「事業として取り組むなら、労働者協同組合がふさわしいのでは」と提案。これを受け森田さんたちは「労協法人で公共ライドシェアに取り組めないか」と協議会に相談、立ち上げに向かいました。

 公共ライドシェアを行うには、市町村による地域公共交通会議の開催や、交通空白地有償運送等運転者講習の受講が必要で、すぐに開始できません。そのため、まずは地域の困りごと支援を行いながら実現したいと考えています。

 現在、困りごとアンケートを実施しており、就労継続支援B型事業所とのつながりもできました。今後は手芸教室や学童保育など、活動の場がさらに広がりそうです。

 法人の名称は発起人2人の名前と「地域をワイワイさせたい」という思いをかけたもの。

 森田さんは、「一人一票で話し合い、皆で運営できる団体にしようと労協法人を選んだ。地域には働きにくさを抱える若者や、意欲ある高齢者などが数多くいる。こうした人たちが力を発揮し、互いに助け合いながら活動できる仕組みで地域の困りごとを解決し、阿南をよりよいまちにしていきたい」と話しています。