立民党国会、自治体議員ら 三重の労協視察 「地元でもぜひ推進したい」「視野が広がった」
立憲民主党つながる本部(本部長:野田佳彦衆院議員)は、11月4日、三重県内の労働者協同組合を視察。同党の国会議員、自治体議員ら12人が参加しました。つながる本部は、これまで自治体議員向けに労働者協同組合に関するオンライン学習会を開催してきましたが、現場視察を希望する声を受け、厚生労働省の労働者協同組合活用促進モデル事業を実施している三重を視察先に選んだもの。労協ワーカーズコープみえ松本拓摩さんの報告です。

WCみえ 松本さんの報告
事務局長の高木真理参院議員をはじめ、橋本成年(なるとし)兵庫県議、庄嶋孝広大田区議、中村隆宏墨田区議、髙木聡子狛江市議(東京)、山本忠相(ただすけ)和歌山市議、川久保可不可香南(かふかこうなん)市議(高知県)、要友紀子和歌山県連副幹事長が参加。
ワーカーズコープ連合会から中野理専務理事補佐と労協ワーカーズコープみえの松本、三重県雇用経済部障がい者雇用・就労促進課の職員が同行しました。
「労協は地域課題解決の新たな組織」
視察に先立ち、四日市市地場産業振興センターで労働者協同組合についてレクチャー。
中野専務理事補佐が全国の労働者協同組合の設立状況を説明し、三重県障がい者雇用・就労促進課の小田菜々子さんが、県内では5つの労協法人が設立されていることや、昨年度から実施している厚労省モデル事業の取り組みを紹介し、「県としても、労協を地域課題を解決する新しい組織と位置付け、設立を促していきたい」と力を込めました。
松本からは、介護、ビルメン、緑化などの、ワーカーズコープみえの活動を紹介しました。

「運営への当事者意識芽生えた」
視察では2つの労働者協同組合を訪問。
最初に訪ねたのは鈴鹿市の「特定労働者協同組合コモンウェーブ」。代表理事の山浦久美子さんが対応してくれました。
コモンウェーブは、労協法が施行された22年10月に設立。放課後等デイサービスやフリースクールをはじめ、さまざまな背景や悩みを抱える中高生の居場所、子ども食堂やフードパントリーなどに取り組んでいます。
山浦さんは、設立の経緯に加え、社会課題の解決に取り組みながら、仕事の創出と生きづらさを抱える人の雇用・収益確保を両立させる工夫や、労働者協同組合の基本原則の一つである「意見反映」をどのように実施しているかなど、日々の事業所運営での取り組みや工夫を紹介。
また、さまざまな背景や悩みを抱える若者の働く場づくりとして、スパイスカレーの商品化を進めていることなども紹介。昼食にはこのカレーが振る舞われ、とても好評でした。
次に四日市市の「Camping Specialist(キャンピングスペシャリスト)労協」が運営する、野営キャンプ場「俺たちのキャンプ場」を訪問。同労協は、全国第1号の労協法人。メンバーで四日市市議でもある樋口龍馬さんが出迎えてくれました。
「俺たちのキャンプ場」は荒れ放題だった市有地を借りて、半年かけて整備・オープン。当初はNPO法人で運営していましたが、参加者の意識のばらつきや財務面での制約などさまざまな課題が浮き彫りになり、出資金額にかかわらずみんなが平等で、労働契約を結んで責任を持って働くことに魅力を感じ、新たに労働者協同組合を立ち上げました。
樋口さんは「労協法人になり、運営への当事者意識が芽生えた。労協の魅力を発信し仲間を増やしながら、キャンプを通じて地域活性化の輪を広げていきたい」と語りました。

「地元で推進していきたい」
参加議員からは「労協を設立したいという市民の声もあり、視察は大変役に立った。ぜひ地元で推進して行きたい」「以前視察したワーカーズ・コレクティブの現場とは違った発想の事例に触れることができ、視野が広がった」などの感想が。
また、「議員として何ができるか」という質問も投げかけられ「議会などで、地域課題解決における労協の活用について質問していただきたい」と伝えました。
今回の視察は三重県の協力のもと、全国から多くの議員が参加したことに意義を感じています。労協に共感する皆さんとともに、全国に協同労働を広げていければと思います。