ワーカーズコープ山口 「田んぼづくり」新しい段階へ 「みんな=組合員」から「みんな=地域・市民」へ 子ども食堂・地域食堂市内11カ所へ米1年分寄贈 「一緒につくろう」の呼びかけも
「みんなでつくってみんなで食べる田んぼ」と銘打ち、2009年から田んぼを借りて米作りをしている労働者協同組合ワーカーズコープ山口(WC山口、本部・山口県光市)は、2025年秋に収穫した米の中から1・2トンを、光市内の子ども食堂・地域食堂へ寄贈しました。市社会福祉協議会を通じて、光市子ども食堂・地域食堂推進協議会の広実(ひろざね)光男代表から、「子ども食堂・地域食堂が米不足や物価高の影響で運営に苦しんでいる、米を提供してくれないか」という要請があり、11カ所の全ての子ども食堂・地域食堂で1年間に使用する米を賄える量を贈ることに。贈呈式が11月17日、市総合福祉センターあいぱーく光で行われました。(WC山口 憩いの家 村﨑幸子)

「お米がある安心をいただけてありがたい」
組合員1人1俵安定
「みんなでつくってみんなで食べる田んぼ」では、年々、米の収穫量が増え、25年は過去最高のうるち米4910キロ(玄米)となりました。
今まで、収穫した米は組合員へ分配したり、備蓄に回したりしていましたが、目標だった「組合員1人1俵」分配が安定的にできるようになったこともあり、子ども食堂・地域食堂への寄贈を決めました。
「お腹いっぱい食べ」
贈呈式では、子ども食堂の代表者が顔をそろえ、来賓として県子ども食堂子どもの居場所ネットワーク、周南圏域こども応援連絡協議会のそれぞれの事務局長も出席しました。
WC山口の組合員も見守り、米袋が積み上げられた前で、推進協議会の広実代表に目録が手渡されました。

WC山口の末永一博理事長は「米を食べてもらうだけではなく、将来的には食堂に関わっている皆さんや、子どもたちと田んぼづくりができたら」と呼びかけ、広実代表は「子どもたちにお腹いっぱい食べてもらえる。米づくりにも興味を持ってもらえるようにしたい」と応じ、田んぼづくりを通じ、地域の皆さんとつながり・関わりがより一層深まることが期待されます。
子ども食堂の運営者は「お米の代わりに、麺類を工夫して食事を提供してきた。お米があるって安心。本当の安心をいただけてありがたい」と頬を緩めました。
贈呈式には、地元のTV局・新聞社の記者も集まり、新聞数紙に掲載されました。
新聞記事では、労働者協同組合法人の説明や社会連帯活動の取り組みで行われていることなどの紹介もあり、労協を地域の方々に知ってもらえるいい機会になりました。
「すごいことをした」
その日の夕方には、地元テレビのニュース番組でも取り上げられ、「すごいことをしたんやねえ」と。田んぼの地主さんから早速連絡があり、「テレビに出てたね!すごい!」「ここはお米もつくってるんだね!知らなかった」と組合員や家族、指定管理者の施設利用者など周囲からも大きな反響がありました。
今後は、田んぼづくりの取り組みをWC山口の組合員だけではなく、子ども食堂の支援者や子どもたち、多くの市民、地域の方々に参加してもらう、社会連帯活動「地域クラブ活動」として発展させていきます。
