ワーカーズコープ連合会、センター事業団、社会連帯機構、協同総研、JFN共催 合同賀詞交歓会 足元からの地道な実践を力に 対立と絶望広がる社会を変える 厚労省、協同組合関係者ら88人が参加
ワーカーズコープ連合会、労協ワーカーズコープ・センター事業団、日本社会連帯機構、協同総合研究所、日本フロンティア・ネットワーク(JFN)の5団体は、合同で新年賀詞交歓会を1月30日、東京・池袋ワーカーズコープ連合会本部で開催。日頃からお世話になっている方たちや厚生労働省、協同組合関係者など88人が参加しました。連合会古村伸宏理事長は「みんなで話し合い、理解し合って決めるという地道な実践こそが、対立や絶望が広がる社会を足元から変えていく確かな力になる。そうした思いを胸に、皆さんと共に歩んでいきたい」と決意を語り、乾杯の音頭をワーカーズ・コレクティブ ネットワーク ジャパン(WNJ)藤井恵里代表、閉会あいさつをセンター事業団藤田徹理事長が行いました。来賓あいさつの一部を紹介します。(本紙 炭谷)

OECD諸国も注目する日本の労協
厚生労働省雇用環境・均等局 田中佐智子局長

現在177法人が立ち上がっているが、皆さんの設立支援に感謝すると共に、それぞれの意見を反映し「みんなでつくる組織」が各地で立ち上がる重要性を改めて実感している。
来年は労協法施行から5年目。法律の見直しに向けた議論が大きな節目を迎えているが、実際に制度を動かして見えてきた課題を整理し、現行制度で「できること、できないこと」を精査しながら、よりよい方向へ制度を改善したい。
日本の労働者協同組合はOECD等、国際的にも注目されており、期待の大きさを感じている。皆さんとていねいに連携し、働く人の思いが地域につながるよう、さらなる発展に向けた議論を共に進めていきたい。
皆さんの活動に「原点」再確認
日本協同組合連携機構(JCA) 比嘉政浩代表理事専務

JCAが発足して8年。国際社会における協同組合への期待は非常に高く、国連は昨年、2度目の「国際協同組合年」(IYC)とするとともに、今後は10年ごとにIYCを設けることを決議した。事業を通じて社会課題を解決してきた実績が評価された結果だと思う。
労協の皆さんは、現代社会の「困りごと」に真っ直ぐ手を伸ばしておられる。
その「黎明期」ならではの力強さや純粋さに触れることで、歴史ある協同組合も「活動の原点」を再認識している。
皆さんの活動が日本の協同組合全体を牽引し、さらなる発展を遂げられることを期待している。
希薄化したつながり再生の担い手に
労働者福祉中央協議会佐保昌一事務局長

労協新聞新年号1面の見出し「みんな=組合員から、みんな=地域市民へ」という言葉に深く共感している。
長く社会保障に携わってきたが、地域共生社会づくりにおいて、希薄化したつながりを再生する真の担い手こそが協同組合。住民だけでは解決できない課題が増える中、皆さんが地域住民の安心・安全な暮らしに貢献していることに、大きな希望を感じている。
これからも地域に根ざした活動が全国へ広がるよう、共に歩んでいこう。
持続可能な地域へ力合わせよう
日本生活協同組合連合会 嶋田裕之代表理事副会長

労協の皆さんが持つ圧倒的な熱量に、深い敬意を表する。生協においても長年、組合員が地域課題に取り組んできたが、活動をいかに継続していくかは大きな課題だった。
労協法という新たな枠組みは、生協の役職員OBや組合員が、これまで培ってきた経験を生かし、「協同労働」という形で主体的に関わり続けるための基盤になり得ると思う。
生協の2030年ビジョンは「つながる力で未来をつくる」。社会の分断が進む今こそ、同じ協同組合の仲間として、「つながる力」を合言葉に、持続可能な社会の実現に向けて力を合わせよう。
法の見直し見据え 機能強化へ
WC連合会 古村伸宏理事長あいさつ
労協法人の数も着実に増え、来年には、施行後5年の法制度見直しも予定されている。
こうした中、私たち連合会にとっての大きな焦点の一つは、連合会がそれぞれの労働者協同組合にとって有益に機能し、事業の発展を支えられるかどうかである。横のつながりの中で経験を交流し、「労協らしさ」を底上げできる連合会を目指したい。
私はこの4月で、協同労働の世界で働き始めて40年になるが、新たに立ち上がる方々が、職場で「自治と民主主義」を実現しようとする熱意に、改めて学ばされている。
一人ひとりが主人公となり、話し合いを重ねて決めていく。このプロセスこそが、働く者の誇りや生きがいに直結すると思う。
至るところで対立が深まり、未来に絶望して自ら命を絶つ若者が後を絶たない現状にあって、職場で理解し合い、共に決めるという実践こそが、足元から社会を変える力になると信じている。この確信を胸に、この一年を皆さんと共に歩んでいきたい。