東京「第3の子どもの居場所」づくりへフォーラム ワーカーズが企画運営 板橋区のNPOと教育委員会主催
NPO法人ボランティア・市民活動学習推進センターいたばしは、「第3の子どもの居場所づくり」をテーマに掲げたフォーラムを、板橋区の生涯学習センター「まなぽーと成増」で教育委員会と1月17日に共催し、およそ50人が参加。労協ワーカーズコープ・センター事業団東京北部事業本部が企画運営に携わりました。(本紙 福本)
20年以上続くフォーラムで、「第3の子どもの居場所」がテーマになるのは初めて。
北部事業本部顧問の難波英一さんが主旨説明し、板橋エリアで昨年行った連続講座(3地域で全9回)で、高齢者や子どもの居場所づくりに課題を感じている人が多いことがわかり、今日につながったと経緯を説明。
坂本健板橋区長が急きょ駆け付け、「みなさんの知恵も借りながら居場所づくりを検討したい」と参加者を激励しました。
先進事例もとにワークショップ
豊島WAKUWAKUネットと江戸川nappaに学ぶ
2つの「事例報告」。
認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの天野敬子事務局長は、「2012年に“地域の子どもを地域で見守り育てる”がコンセプトのWAKUWAKUを創立し、泊まれる場所も必要と考え、17年4月に賃貸物件を見つけてWAKUWAKUホームをオープン。昭和レトロな一軒家で、1階の八畳間が子どもたちの居場所。火曜から土曜まで、小一から20代の若者までが来ている。25年は宿泊を除いて延べ1717人が利用し、年間宿泊日数は延べ175泊だった」と紹介。
また、「このままだと子どもを殴ってしまいそう」と話す親や、「今日はうちに帰りたくない」という子どもが、“親戚のおうちに泊まりに行く”ような居場所として運営しているとし、「一時保護所のような外出制限もなく、地域や学校から切り離されない。こうした居場所が地域に点在していてほしい」と期待を語りました。
もう一つは、センター事業団江戸川ベースnappa。
東京東部事業本部の内藤郁代副本部長は、20年に江戸川区に児童相談所ができたのを機に始まった夜間電話相談事業などの取り組みを紹介し、「電話対応だけでなく、何か具体的に動こうとなり、区の空き家マッチング事業を使って一軒家を借り、学校でも家でもない、保護者のサポートも含む子どもたちの“第3の居場所”に取り組んできた。①困難家庭や子育て世帯の息抜きの場、②地域の人たちの居場所、③食支援などの機能を果たすためにいろいろ活動してきた」。
nappaの加藤留美子所長は、「25年5月に移転し、新たに区の児童育成支援拠点事業を受託。移転先の松島地域では、より深刻な課題を抱える家庭や子どもたちとの関わりが増えたが、“食の提供”をはじめ経験を生かせる部分も多い。新事業では厳しい状況の子どもたちをしっかり支援していきたい」。
事例を受けてのグループワークでは、「小学生から若者まで行けて、親子に頼られ、地域住民中心の運営が共通している」「子ども食堂は、要支援か否かの線引きが難しい」「nappaの“夜間の病院付き添い”はすごいが大変。もっと地域で連携した方が」「関わってくれるボランティアと思いを共有することが大事」︱などの意見が出され、報告者との質疑応答を通じて開催テーマを深めました。


