労協 福井絵本くらぶ 設立 シニア9人 読み聞かせ通じ地域づくりへ
労働者協同組合福井絵本くらぶの創立総会が、2月9日、福井市・県民生協本部センターで開かれ、発起人をはじめ、ふくい協同労働推進協議会やワーカーズコープ連合会の関係者、県職員など20人が参加しました。県内で5つ目の労協です。(労協ワーカーズコープ・センター事業団北陸信越事業本部事務局長 竹森幸太)

任意団体で10年以上活動
「絵本くらぶ」はボランティア活動からスタートしました。
福井県社会福祉協議会のボランティア養成講座修了生らが中心となり、2013年に任意団体として結成。シニアの力を生かした読み聞かせ活動を続けてきました。
一昨年は、60〜80代の18人で年間450回近くの読み聞かせを行うまでに活動が広がりましたが、設立から10年以上が経過し、会員の高齢化などで活動の継続が危ぶまれる状況に。
「ここで終わらせたくない」と考えていたメンバーは、県民生協の中川政弘常任理事から労働者協同組合の話を聞き、センター事業団福井事業所(厚生労働省のモデル事業を推進する「ふくい協同労働推進協議会」の事務局)に相談。労働者協同組合の理念に共感し、法人化を決断します。
昨年秋より、ふくい協同労働推進協議会の支援を受けながら法人化に向けて準備を進めてきました。
文化・教育分野の労協に期待の声
総会では発起人代表の太田泉さんが、絵本の読み聞かせを通じ、子どもたちの「目に見えないものを見ようとする力」や「信じる力」を育むとともに、子育て支援や高齢者支援、世代間交流を促進し、地域社会に心豊かな暮らしを創造することを目的とすると話し、事業計画、収支予算、役員選任などの全議案を全会一致で可決。
代表理事に太田さん、監事に内麻良恵さん(福井県民生活協同組合CSR推進室、イノベーション推進室専任部長)が選任されました。
来賓もあいさつ。
ワーカーズコープ連合会顧問の青竹豊さんは、「県内で立ち上がった5つの労協が、お互いの悩みを共有し学び合いながら歩みを進めてほしい」。
福井県労働政策課長の上藤正純さんは、「10年以上にわたって活動を続けてきたことに敬意を表す。労働者協同組合法の目的でもある、多様な働き方の実現と、地域課題の解決に期待している」。
福井県民生協理事長の檜原弘樹さんは、「長年の福井県民生協での子育て支援活動や専門性を活かした絵本選定への協力に感謝。これからも地域に根ざした取り組みをともに広げていこう」。
ふくい協同労働推進協議会共同代表の北出順子さん(福井大学准教授)は、「文化・教育分野における労協の先駆者として、孤立防止や地域文化の創造に貢献することを願っている」と激励しました。
労協絵本くらぶの組合員は9人。初年度は福井県民生協の行事やセンター福井事業所が運営する、学童クラブでの有償活動を運営基盤にしながら、子育て施設、高齢者施設、図書館などでの読み聞かせをはじめ、親子向け講座や志を受け継ぐボランティア養成講座にも取り組み、絵本の持つ力を多くの人に届けていく予定です。
総会で太田さんは、「仲間の思いに支えられて今日を迎えられた。これまで大切にしてきた思いを受け継ぎながら、ていねいに活動を続けていく」と決意を述べました。