ふじみ野そらまめ 利用者家族と「介護いろいろ・懇談会」 地域のつながり評価され、家族介護支援業務受託 

所長 島袋俊子

 労協ワーカーズコープ・センター事業団ふじみ野そらまめ地域福祉事業所(埼玉県ふじみ野市、デイサービス)は、利用者家族と地域の人たちに呼びかけて、2月22日に「介護いろいろ・懇談会」を開き、26人が参加しました。(所長 島袋俊子)

"しっかり歩けることが生きる力に〟

 この懇談会は、ふじみ野市の「家族介護支援(家族介護教室)業務」を受託して開いたもの。そらまめでは、半年に1回開く運営推進会議に利用者の家族も2人を呼んでいますが、家族を中心にした懇談会は初めて。

 家族介護支援業務は地域包括支援センターで行われていましたが、身近な通いやすい場所で開き、地域のつながりを強めたいという市の意向で、「地域とのつながりを大切に活動しているそらまめさんだったら人も集められるでしょう」と声がかかりました。

 家族介護者4人、家族介護に関心のある人5人、近隣の援助者は8人も参加。社協地区支部が開くサロンで案内したところ、何人もの方がチラシに添えた申込書を届けにきてくれました。

 1部は、介護重度化予防研究会「希求(のぞみ)」の菅原一城代表が「普段の立ち上がり方で、介護予防・介護重度化予防」と題して、こんな話をしました。

 「私は特別養護老人ホームに勤めているが、ちゃんと動いていたら、歩けなくなったり、動けなくなったりする人はこんなに多くないのではと思う。人は、椅子に座った状態から立ち上がるとき、必ず頭の位置を前にしかがむようにして、足を引いて立つ。真っすぐ座ったままでは絶対に立ち上がれない。トイレでもどこでも手すりが付くようになると、そこを引っ張って立とうとする方もいる」

 みんな「そうだ」「そうだ」と。

 菅原さんは「しっかり歩けることは生きる力そのものにつながると思う。体のバランスをとり、足を使って自然に立ち上がる動作の大切さを知ってほしい」と呼びかけました。

「足を使って自然に立ち上がる動作がどれほど大切か知ってほしい」と菅原さん

足でなく、手の力で立ち上がろうとしていませんか?

 2部は、「地域の知恵袋」として、元ケアマネジャーによる話や、そらまめスタッフからの情報提供・報告を行いました。

 元ケアマネの方は、懇談会後も利用者の家族と個別相談。この施設のこの方に、というところまでつないでくれました。その方は「家族が崩壊しそうな感じだったけど、空から糸が降りてきたような気持ちです」と本当に喜び、すごく感謝されました。

 「もっと詳しく聞きたい」「立ち上がり方、手すりのつかまり方、歩き方などについて、あまり意識することはなかった。教わったことを参考に、体力向上を目指していきたい」「そらまめさんが"老いの駆け込み寺〟のように思えて安心した」などの感想が。

 家族と一緒に百一歳の男性も参加。「職員の皆さんの結束力、家庭的な雰囲気を感じた」と言ってくれました。

 そらまめは、東日本大震災をきっかけに結成した「グループにんじん」という社会連帯グループが主婦6人で立ち上げた事業所。地域で活動を続けてきた「にんじん」の役割を強く感じた1日ともなりました。