東京 ハウスクリーニングで若者の仕事おこし 連合会が協力 NPOサンカクシャで清掃講座

本紙 炭谷

 特定非営利活動法人サンカクシャは、ワーカーズコープ連合会事業推進本部の安村佳晃事務局次長を講師に、3月6日、清掃講座を行いました。同法人が東京都豊島区で運営する居場所「サンカクキチ」が会場。ハウスクリーニングの仕事に携わるスタッフや若者が参加しました。(本紙 炭谷)

東京・上池袋の居場所「サンカクキチ」で開催。くつろいだ雰囲気の中、清掃の知識や技術を学んだ


「居場所」「仕事」「住まい」を軸に

 「サンカクシャ」は、学生時代からホームレスや子ども・若者支援に携わってきた荒井佑介さんが2019年に設立した団体。居場所やシェアハウスの運営、仕事体験の機会づくりなどを通じて、家庭に頼れない若者の「居場所」「仕事」「住まい」の3つを軸にした伴走支援に取り組んできました。

 しかし、活動を続けるなかで直面したのが「出口」となる就労の難しさでした。

 仕事体験や外部機関との連携による就労支援を進める一方で、職場に馴染めず傷ついて戻ってくる若者が少なくないことや、企業側からも「何ができるかわからない」といった不安や防犯面での懸念が示されるなど、若者の働く場を広げるうえでの壁がありました。

ならば自分たちで仕事をつくろう

 荒井さんたちは、「それならば自分たちで仕事をつくろう」と、若者たちと事業を模索。若者たちに「どのような仕事をしたいか」と尋ねると、「清掃」「ハウスクリーニング」といった声が上がりました。

 そこでサンカクシャのスタッフと希望する若者たちは、つながりのあった清掃会社で研修を受けるなど準備を進め、ハウスクリーニング事業「サンカククリア」を立ち上げました。昨年11月のことです。

 今回の講座開催は、昨年秋に滋賀で開かれた生活困窮者自立支援全国ネットワークの大会がきっかけ。

 登壇した荒井さんの報告を聞いた協同総合研究所副理事長の田嶋康利さんが、1月に事業推進本部のメンバーとサンカクシャを訪ね懇談。

 ワーカーズコープでも大阪・西成(釜ヶ崎支援機構と共催)や横浜・寿町で生活困窮者や困難を抱える若者に向けた清掃講座を行っていることを紹介すると、荒井さんも「ぜひサンカクシャでも一度お願いしたい」と応じ、実施することになりました。

健康や生活守る仕事に誇りを持って

 当日はサンカクシャから4人が参加。

 冒頭、安村さんが清掃の意義について説明。「ナイチンゲールは、実は環境清浄化の重要性を初めて示した人。看護師に感染症が多く発生していることに気づき、環境を衛生的に保つことが身体的・精神的・社会的に良好な状態(=健康)を保つ要因であると説いた」と紹介すると、荒井さんたちから「(掃除をあまりしない)シェアハウスのみんなに聞かせたいね」と笑いが起きました。

 汚れの仕組み、薬剤や用具の使い方、さらにナチュラル(ハウス)クリーニングの概要について、実技や動画を交えながら学び、最後に安村さんは、「清掃の仕事は、技術や知識だけでなく、利用者への配慮の精神が大切。自分たちの仕事が誰かの健康や生活を守っているという誇りを持ってほしい」とエールを送りました。

学んだ知識を作業に活かしたい

 終了後、事業担当の中嶋直人さんは、「ナチュラルクリーニングの知識が少なかったのでとても勉強になった。他の若者にも、こういった清掃の知識を聞く機会があれば」。

 スタッフの半澤昂(たかし)さんは、「この仕事に関わって2カ月。場数を踏めばなんとかなると思っていたが、やっぱり座学は必要。ちゃんと勉強すると作業のハードルが下がって楽になる。これからも頑張っていきたい」と感想を。「今回学んだことを作業に活かしたい」という声もありました。

 荒井さんは「働きたいけれど働けない若者は多い。こうした若者たちの第一のステップとして立ち上げたのがハウスクリーニング。ここで身につけたスキルや経験を活かして働き続けてもいいし、他の場所で働く道があってもいい。今後もワーカーズと連携して、こうした機会をつくりながら、この仕事をやってみたいという若者を増やしたい」と話しています。

座学の合間に実技も。練り歯磨きで、ペットボトルの落書きを落とす
参加者の皆さんと。後列右端が代表の荒井さん。前列右が講師の安村さん

サンカククリア のご案内
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・トイレ・洗面台・ガスコンロ:各 8,500円〜
・エアコン:11,000円〜
この他、セットプランも各種取り揃えています。
 単品でのご依頼意外にも、記載のないクリーニングメニューのご相談も可能です。

■ご質問・ご相談・お申し込みは、下のコードか番号まで
℡:03-6905-8287