ワーカーズコープちばふたわ診療所 鈴木剛さんに聞く 合格率40%の一級ビルクリーニング技能士に

WCちば 事務局 伊藤浩美

労協ワーカーズコープちば(WCちば)の、「ふたわ診療所」(船橋市)の清掃メンバー鈴木剛さんが、「一級ビルクリーニング技能士」に合格しました。長らくビルクリ資格者がいなかったWCちばにとって快挙です。受験したいと申し出があり、職場もサポート。現場の仲間、連合会統合本部事業推進本部協同組合連携プロジェクトなど多くの応援で試験に備えました。全国の仲間の資格取得の参考になればと、WCちば事務局伊藤浩美さんが鈴木さんにインタビューしました

周りの協力で練習時間・場所確保し
証書手にしやっと実感

鈴木さん

―一級ビルクリーニング技能士(一級ビルクリ)は国家資格で、合格率40%前後と取得は簡単ではありません。合格を知った瞬間の気持ちは。

鈴木 実技試験での手ごたえがなかったので、正直信じられませんでした。合格証書が手元に来てやっと実感がわきました。

―なぜ、「一級ビルクリ」に挑戦しようと思ったのですか。

鈴木 清掃業界が長く、チャレンジする機会はこれまでいくつかあったのですが、あまり自分ごととして考えていませんでした。2024年5月に入職しましたが、転職の際に、他の清掃会社の募集でビルクリ免許の有無が要項にあり、チャレンジできる環境であれば取ってみたいと、現実的に考えるようになりました。

協同組合連携から応援

―どのように試験に備えましたか。

鈴木 職場の仲間の応援をもらい実技の練習をしました。また、協同組合連携PJの安村佳晃さん、髙園幸男さんに実技指導を受けることができました。さまざまなコツがあり、細かく教えてもらいました。

 筆記試験用の勉強もかなり頑張ったと自負しています。

―練習や勉強の中で最も苦労したことは?

鈴木 筆記試験の勉強はどこでもできますが、実技試験の練習は時間と場所の確保が大変でした。周りの方たちの協力で、練習の回数をこなせたので恵まれていたと思います。

現場で合格を告げた鈴木さんに拍手する仲間たち

 視野が広がった

―資格取得前後で、現場での「景色(意識)」が変わりましたか。

鈴木 普段の作業では、長年のクセで気にしない手順やポイントなどがありました。それでは試験で減点になるので、練習の最初の頃はなかなか大変でした。

 試験に合わせた作業のやり方も理にかなっているものなので、これまで気づかなかったことも気づくようになり、視野が広がった気がします。

―「ここだけは誰にも負けない」という、清掃・メンテナンスに対するこだわりを教えてください。

鈴木 他の人より何かが優れているとは思いませんが、やはり清掃はやった分だけ綺麗になるし、感謝されることもあるので、それが長く続けてこられた秘訣かなと思います。

次は清掃作業監督者に

―今後、一級ビルクリを組織内や現場でどのように活かしていきたいですか。

鈴木 定期清掃はもちろん、日常清掃でも活かせるやり方、教え方はいろいろあると思うので、現場や作業する仲間に合った技術の伝え方をしていきたいし、清掃作業監督者の講習も受けたいと考えています。

―資格取得を目指す人たちへ、アドバイスやエールをお願いします。

鈴木 ビルクリーニング技能士の資格は1級から3級まであります。自分のスキルに合った階級から挑戦してみてはいかがでしょうか。

 目標を持つと仕事にやりがいが出るし、資格を取得すれば達成感もあります。給料もアップするかも(笑)。

左から協同組合連携PJの髙園さん、安村さん。手前の鈴木さんがふたわ診療所で実技指導を受ける

仕事広げる資格の取得 資格者育成をともに
ワーカーズコープ連合会事業推進本部
協同組合連携PJ担当 安村佳晃

 ビルクリ一級合格、本当におめでとうございます。

 資格を取るということは、組織の仕事のチャンスを広げることにもつながります。さらに、資格は自分自身の学び直しやレベルアップにもつながり、自信を持って後輩・新人の指導をすることもできるようになると思います。ぜひ、ほかの皆さんにも取得していただき、たくさんの資格者が生まれると嬉しいなと思います。

 今度は一緒に、次の資格者育成ができることを楽しみにしております。