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国民の安心は国家の安全を害する
連載No. 18 号
岡田尚
「抑止力」への反論
改憲阻止のための3000万署名運動はまだ継続中である。署名を拒否する人たちの理由は結局のところ2つ。
1つは「平和なこの国ですぐには戦争など起こらない。危機を煽るようなことを言うな」と怒る人。2つは「北朝鮮、尖閣、竹島等の状況を放っておくのか」と怒る人。
この2つは、表面的には相反している。しかし、この2つをつなぐ、共通のキーワードは「抑止力」である。
一方は「今は平和でも、抑止のための軍事力は必要」、もう一方は「今は、いつ攻められてもおかしくない危機である。よって、攻められないための抑止としての軍事力は必要」である。
これにどう応えるか、どう反論するか、が問われる。
戦争でわかる
出発点として「抑止力が効いているのか・効いたのか」は、結局誰も立証できない=分からない。
日本の平和は、在日米軍による抑止力が効いている結果なのか、憲法9条とそれを守る運動が抑止力になっているのか……。「こうだ」と言い切れる材料はどちらにもない。
戦争が起きたときにはじめて、「抑止力は効いていなかった」ことが分かるだけである。
平和を求めること
私...
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