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婆ちゃんの喜ぶ顔が目に浮かぶ

連載No. 31 号
千葉加奈子
婆ちゃんの喜ぶ顔が目に浮かぶ
こみカフェの手芸サロンも、始めて一年近くになる。その中で、もの作りを通じて協同労働のあり方が見えてきたように思う。

 お正月の手芸サロンで和紙を使い、着物の形をしたぽち袋を作った。

 着物ぽち袋を思いついたのは、自分がサポステを利用していた頃にジョブトレーニングで仲良くなった婆ちゃんから和紙を譲り受けたことからだ。

 「ねえあなた、いらなくなった和紙があるんだけど、何かに使ってもらえないかしら? 高かったんだけど若い頃に奮発して買っちゃったんだ。もう歳だからこれで何かを作ることもないし。娘に聞いても『いらない』って断られちゃったのよねぇ」と、寂しそうに言われてしまい、正直、困ってしまった。

 「こ、断れない。自分だって和紙なんて使わないのに」と頭を抱えたが、ふと、「いや、まてよ。こみっとのグッズ製作に使えば材料費がタダになるぞ。正月のサロンに使えば季節感も出るし、人の役に立ったら婆ちゃんも嬉しいだろう。一石二鳥、いや三鳥じゃあないか。でも、もらった以上は絶対に使わなき...
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