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誰がために憲法はある

連載No. 28 号
岡田尚
誰がために憲法はある
原爆朗読劇の映画  「誰がために鐘は鳴る」は、スペイン内戦を描いたアーネスト・ヘミングウェイの代表作。1943年、ゲイリー・クーパー、イングリッド・バーグマン主演で映画化された。  この映画の題名からとったことが明らかな「誰がために憲法はある」というドキュメンタリー映画を見た。  「憲法は、誰のために、何のためにつくられたのか」を声高にではなく、新劇の女優たちの語りによる朗読劇で静かに訴える。  冒頭は、皆さんおなじみの松元ヒロ作の「憲法くん」、これを渡辺美佐子が語る。テンポよく笑いをとるヒロ流と全く違って、静かに流れていく。そこに憲法の大切さ、今の改憲の危険さが浮き彫りになる。  次の場面は、渡辺の初恋の人が疎開先の広島で中学生のとき原爆死を遂げていたことが、テレビのご対面番組で偶然判明。渡辺は広島を訪れ、雨に濡れた慰霊碑にその名前を見つける。それを契機として女優たちによる原爆朗読劇が始まる。 前文の意義を実践  朗読劇は、最初は33年前「この子たちの夏」というタイトルだった。  その頃に私は見た。  私の記憶では地人会主催、木村光一演出だった。その後、地人会が解散...
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