この記事は会員限定です

アベ改憲と憲法審査会

連載No. 30 号
岡田尚
アベ改憲と憲法審査会
目論見阻止を後押し  アベ改憲は、2017年5月3日、読売新聞と日本会議系の集会でのビデオメッセージで突如明らかにされた。

 これは、自民党が結党以来の党是として掲げてきた自主憲法制定の流れとは、内容も時期も全く異なる「オレ流改憲」であった。石破茂、船田元、中谷元各氏ら従来憲法審査会において「与野党共同と国民的なコンセンサスによる改憲」を目指していた人たちとは、理念も位相も違い、その人たちとのコンセンサスすらとってないものであった。

 この自民党内の不一致は、重要な視点であって、ここまでアベ流改憲が、当初の予定どおりに進まない理由の根底的基盤となっている。

 アベ改憲の4項目案は、世にあまり知られていないが、昨年3月の党大会で決定できず、未だ「条文イメージ(たたき台素案)」なのである。

 ここまで安倍さんの当初の目論見を阻止できているのは、もちろん3000万署名を始めとする運動、そして「モリ、カケ」「文書改ざん、秘匿」「忖度」等の権力側の構造的腐敗の現出があるが...
この記事は会員限定です。労協新聞をご購読いただくと続きをお読みいただけます。