この記事は会員限定です
ログイン
表現の自由を考える―その5
連載No. 39 号
岡田尚
不自由展、再開
「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」の展示中止問題については、本連載34、35で論じた。
35の最後を「今回の特徴は、単に抗議に終らせるのではなく、再開を求める声がわきあがっていること」「再開させることが中止に追い込んだ勢力に対する何よりも最大・最強の反撃だ」と結んだ。
不自由展が10月8日、2カ月振りに再開された。開催期間は、もともと10月14日までであるから、すべり込みセーフである。
同じ展示物を違う民間の主催者で実現するのではなく、大村秀章愛知県知事が芸術祭実行委員会会長のままで再開したところに大きな意義がある。再開についての最後の決断は、大村知事が下したのである。
総がかり運動の成果
これは事態の本質をいち早く捉えた市民が、連日集会やスタンディング等で起(た)ちあがり、これを包むように日本美術会や日本マスコミ文化情報関連労組会議、愛知県弁護士会など、芸術家や弁護士、研究者、市民団体が声をあげ、全国に広がった。
9月13日「不自由展実行委員会」は、芸術祭実行委員会を相手に全国で再開を求める仮処分(具体的には、不自由展を外部...
この記事は会員限定です。労協新聞をご購読いただくと続きをお読みいただけます。