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「松」の薬効

連載No. 8 号
小林史麿
「松」の薬効
「松葉酒」心臓強化、血流改善、疲労回復 「生の葉」乾燥させ微粉末、熱湯で喘息に 原始の時代から  科学も経済学も無かった原始の時代から、人類はさまざまな体験を通じ、子孫を残し種を守り命をつなげてきた。親たちから受け継いだちいさな命とわずかな本能以外は、先人たちの知識を学習し、自らの体験を通じて、自らの生きる知恵へと発展させ、後世に引き継いできた。その一つが薬草・薬木であり、民間療法ではないか。  さらには、目には見えない微生物の力を生かした健康を維持するための食べ物作りも、体験科学の中で開発され伝承されてきた。  それは味噌や醤油、酒や漬物など各種保存食であり、乳酸菌や酵母、納豆菌、各種酵素の活用などで、現代科学が解明する以前から人類は活用してきた。  科学と経済学が台頭してくると食料生産は様変わりし、化学肥料と農薬・遺伝子組み替え、大型機械と効率化、大量生産・大量消費へとシフトされ、かつての伝統的農法・無農薬有機農法という体験科学が否定されてきた。  しかし近年、体験的科学に基づく農業を求める動きも出はじめ、その重要性が見直されるようになってきた。 松葉の一升...
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