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「柿」の薬効

連載No. 10 号
小林史麿
「柿」の薬効

 柿は第2回で触れ、柿渋の薬効は第7回で書いたが、柿特集。  柿は古くからある日本を代表する果物で、どこの家でも柿の木の1本や2本は周りに植えられていた。筆者の生家には、在来種の渋柿3本と小柿(豆柿)の巨木が2本あった。 晩秋から冬場の子どものおやつは柿。色付いた渋柿を皮を付けたまま切り分け、ひと月くらい干した簡単なものだった。天日で乾燥させた物は、栄養もあり、体に良いといわれ、よく食べた。  皮をむき、吊るして作る干し柿は、手間もかかる高級な茶菓子となり、客人用。子どもたちの口には入らなかった。干し柿作りは大変だから、木製のロジ(木の箱)に並べ、熟し柿にして食べていた。 柿の皮 高血圧、動脈硬化に  干し柿作りの時に出る皮も、天日で干し、おやつとなった。大根や野沢菜の漬物にも使われていた。  柿の皮は高血圧や動脈硬化を防ぐすぐれものだという。 柿酢 免疫力強化の特効薬  正月を過ぎると過熟になり形が崩れてしまう。母は、崩れかけた柿をカメに入れ、柿酢を作っていた。  柿酢作りは簡単だ。やわらかくなった柿の実を、ヘタを付けたまま、ホコリを落とす程度...
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