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市民の声 検察庁法案採決つぶす

連載No. 55 号
岡田尚
市民の声 検察庁法案採決つぶす
モラルハザード  5月18日、本来なら先週中の衆議院における採決を強行する予定だった「検察庁法改正案」(法案は「国家公務員法改正案」等も含め一本化した「束ね法案」)の、今国会中の採決を政府は見送った。  この問題の発端については、本連載48「官邸による究極の指揮権発動か」、49「続・黒川検事長の定年延長問題」で論じた。そこで黒川弘務東京高検検事長の定年退官を半年延長する異例の閣議決定が、憲法の基本原則三権分立を害する絶対許されない暴挙であることを指摘した。  今回の法律改正案も根っこは同じ問題なので今回は再述しない。  違ったところはこれに対する反応だ。法曹界を中心とする批判は前回も湧き起こった。しかし、基本的にはそこ止まりであった。ところが舌の根も乾かぬうちに、黒川問題に留めず、これを一般的に可能にするために法律まで改正しようとしたのである。  ここに権力の思いあがり、傲慢(ごうまん)、底なしのモラルハザードを感じる。 考える環境にいた  「反対の声はほんの一時、これまでも秘密保護法、安保法制法、共謀罪もそうだったじゃないか。数の強力で押し通せば、いつか国民・市民は忘れ...
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