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安倍なき「アベ改憲」の行方
連載No. 65 号
岡田尚
正に先制攻撃だ
「アベ改憲」は、安倍さんの首相辞任によって終わったのだろうか。安倍さんが辞任表明後、本当の退任までに一番こだわったのが「敵基地攻撃能力」の保有である。地上配備型追撃システム「イージスアショア」が途中でポシャッたのでこれに代わるミサイル防御手段の1つだという。
しかし、とんでもない。
イージスアショアは発射されて飛んできたミサイルを迎撃するものであるが、「敵基地攻撃能力」は一部英字メディアが「Preemptive strike」の用語を用いているように、正に先制攻撃である。
政府は「先制攻撃については、国際法上も憲法上も認められない」との立場を明確にしている。よって「敵基地反撃能力」というと誤解を招くので「自衛反撃能力」と表現した方がいい(佐藤正久参院議員)などと誤魔化そうとしている。
辞める首相の談話
どの時点を捉えて、先制というか反撃というかが、そもそも曖昧で難しい。かつて武力攻撃の着手がどの時点であるかを巡っては「東京を火の海にしてやるとの表明があり、そのためにミサイルに燃料を注入し始めたり、準備を始めた場合、着手ではないか」との石破茂防衛庁長...
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