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国政私物化と「法の支配」
連載No. 66 号
岡田尚
個人の利益のため
ときの権力者が、その権力を用いて自己の思うところの政策の実現を計るのはよくあることで、民主主義の一側面でもある。しかし、これが全く自分の個人の利益のためだけになされたのでは、話にならない。
安倍さんは首相在職中、堂々これをやってのけた。森友・加計・桜といくつも。
森友については、弁護士・市民と自殺に追い込まれた近畿財務局職員の妻が損害賠償請求を提起している。現在係属中である。
「桜を見る会」前夜祭問題についても、全国の弁護士・法学者941名が、安倍さんを公職選挙法政治資金規正法違反で東京地検特捜部に告発し、いま正式受理の可否が検討されている。
自らにかかる容疑に対して、安倍さんは権力によってこれを潰そうと図った。腹心の河井克行議員(現在勾留のまま公選法違反等で裁判中)を法務大臣に任命し、その流れで刑事訴追を免れようと画策した。河井氏の逮捕でそれが頓挫しても諦めずに、政権べったりで「森友・桜、水に流した、黒い川」と言われていた黒川弘務東京高検検事長(当時)の検事総長就任目当ての定年延長を目論んだ。
国政の私物化をここまで追求し実現した政治家を知ら...
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