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表現の自由を考える―その1

連載No. 34 号
岡田尚
表現の自由を考える―その1
展覧会が突如中止  愛知県内で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」(実行委員会主催)の企画展の一つ、「表現の不自由展・その後」(愛知芸術文化センター)が政治的圧力や脅迫によって、開催3日目の8月3日に突如中止された。

 トリエンナーレの実行委員会会長は大村秀章愛知県知事、会長代行は河村たかし名古屋市長である。展示のなかで特に問題とされたのは旧日本軍「慰安婦」を象徴する「平和の少女像」である。

 2日目に、会場に「少女像を大至急撤去しろや、さもなくばガソリン携行缶持って館にお邪魔するので」という内容のFAXが届いたのをはじめ、脅迫や抗議電話が殺到した。 「検閲」の復活  河村たかし名古屋市長は、実行委員会会長代行にもかかわらず、自分の目で見た後に展示の中止を求め、菅義偉官房長官は、補助金見直しを示唆した。

 もともとは公権力自身が企画し、その承認のもとに実行された展示が、市民の暴力的言動と権力内部からの政治的圧力で中止に追い込まれたのである。

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