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「たしかにここにいた」

連載No. 114 号
松岡 美幸
「たしかにここにいた」
 こみっとプレイスは2016年から「誰しもが安心して集え、役割のもてる拠点」づくりの活動からスタートした。  立ち上げ懇談会には当時、センター事業団東京中央事業本部の事務局長だった北川裕士さんをはじめ、ワーカーズの組合員や地域の方、そこに世田谷サポートステーション出身の5人が加わった。  そこから実現を目指して、自分たちで焙煎したコーヒーや手芸品を売ったり、お豆腐や染物のワークショップをしたり、講演会に出たりと資金集めをした。その間のお給料は出ないので、保育園の用務員や食堂現場をはじめ、ワーカーズ以外の場所でも働いた。  並行しての場所決めなど、やることは盛りだくさんで大変なことも沢山あったが、今振り返ると楽しかったし、なにより仲間と目標に向かう喜びがあった。生きづらさを抱えてきた自分たちの経験が、誰かのホッとしたり次のステップにつなげられたりするような居場所の実現を夢見ていた。  一方で、事業として取り組むとなると、仕事としての厳しさも生まれる。遊んでいる時や居場所づくりの中で見せていた顔とはまた異なる、良い面も悪い面もお互いに見えてくる。未熟な自分は、仲間に負担をかけてしま...
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