東京北部事業本部・日本社会連帯機構 映画「笑いのたね」板橋上映会 生きづらさ抱える人の“居場所”の重要性を共有
労協ワーカーズコープ・センター事業団東京北部事業本部は、北上笑いのたね事業所(岩手県)の仲間が運営する居場所「ワラタネスクエア」を取り上げたドキュメンタリー映画「笑いのたね 生きづらさを抱えた人たちの居場所『ワラタネスクエア』」上映会を、7月4日、板橋区グリーンホールで開催。東京では初めてで、午前・午後合わせて150人が参加。一般社団法人日本社会連帯機構が共催、区教育委員会の後援です。(事務局次長 湯本理沙)
親子の信頼関係が大事
労協センター事業団が板橋区から受託している「ひきこもり相談窓口(いたばし暮らしのサポートセンター《いたさぽ》併設)」の相談員や、区内でひきこもりの方たちの居場所活動を行っているNPO法人ほっぷらんの冨安義樹代表、児童養護施設を運営している西台こども館の太田慎吾さんなどと一緒に準備を進めました。
映画は、北上笑いのたね事業所と利用者の活動に焦点を当て、こうした居場所の重要性を伝えています。
主人公の後藤誠子所長は、不登校・ひきこもり経験のある息子のために2020年に事業所を設立。「始めから理解ある親ではなく、息子と関わる中でさまざまな気づきがあった」と語り、日々の葛藤を通じて自分の考え方や行動が変わっていったことを示唆。
一方の息子、匡人さんの口から「母親は嫌いじゃなかったんで」という言葉が度々出るように、親子間の信頼関係があったからこそ自立に向かえた経緯が描かれています。
世間体より息子が大事
当日は、都鳥(とどり)伸也監督も急きょ駆け付けあいさつ。上映後のトークの場では、「このままだと息子は本当に死んでしまうかもしれない、と思った時から考え方が変わった」と後藤所長は語り、世間体より息子が大切と思うに至った経緯を紹介。また「今日来てくれた一人ひとりが映画を真の完成につなげる」とし、話し合い→合意形成→主体的に仕事をする「協同労働」という働き方が自分たちにはぴったりだと話しました。
映画に登場する“生きづらいけど生きてやる”系のシンガーソングライター、風見穏香さんを途中で呼び出し、後藤さんと語り合う場面も。

会場には、親の会を運営する方も多く、運営上の課題や、同じ立場の人たちからのアドバイスを共有。
さらに、「生きづらさは年齢に関係ない。観ていて温かい気持ちになった。もっと多くの人に観てもらいたいし、ひきこもりで苦しむ当事者にも観てもらいたい」という声も。
「ぜひ練馬区でも」との意見も出て、一緒にやることになりました。