この記事は会員限定です
ログイン
2 学校だけが世界 疲れやすい子どもたち
連載No. 2 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や、世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの教育や社会、労働のあり方に言及します。
自己否定感が強い日本の子ども 前回、内閣府の国際調査を例に、欧米諸国に比べ、日本の子ども・若者の自己肯定感が著しく低いことを紹介した。 この調査に言及した研究論文(加藤弘通「自尊感情の発達的推移とその関連要因の変化」2019)では、他国の数字は「自己肯定感」を表し、日本の数字は「自己否定感」を表していると指摘しているが、この自己否定感は、学校在学中の10代のみならず、卒業後の20代においても、「学校生活での満足度」が強く関係している。 日本では、多くの子ども・若者にとって、学校=世界であり、学校とは、卒業後も自分の価値を決定し続ける存在なのだ。 OECD、EU加盟国を対象に実施している、ユニセフの幸福度調査でもそのことを裏付けている。 生活満足度と自殺率からなる、「精神的幸福度」では、日本の子ども・若者は38カ国中37位。「学校...
自己否定感が強い日本の子ども 前回、内閣府の国際調査を例に、欧米諸国に比べ、日本の子ども・若者の自己肯定感が著しく低いことを紹介した。 この調査に言及した研究論文(加藤弘通「自尊感情の発達的推移とその関連要因の変化」2019)では、他国の数字は「自己肯定感」を表し、日本の数字は「自己否定感」を表していると指摘しているが、この自己否定感は、学校在学中の10代のみならず、卒業後の20代においても、「学校生活での満足度」が強く関係している。 日本では、多くの子ども・若者にとって、学校=世界であり、学校とは、卒業後も自分の価値を決定し続ける存在なのだ。 OECD、EU加盟国を対象に実施している、ユニセフの幸福度調査でもそのことを裏付けている。 生活満足度と自殺率からなる、「精神的幸福度」では、日本の子ども・若者は38カ国中37位。「学校...
この記事は会員限定です。労協新聞をご購読いただくと続きをお読みいただけます。