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5 「親ガチャ」の閉塞感を穿つために(上)
連載No. 5 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や、世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの教育や社会、労働のあり方に言及します。
「生まれた環境を宿命として受け入れます」 2年前、「親ガチャ」という言葉が社会の耳目を集め、新語大賞や流行語大賞にも選ばれた。 親ガチャとは、「生まれた家庭環境によって、自分の人生が定められてしまう」という認識を、コインを入れると無作為にカプセルトイが出てくる「ガチャポン」「ガチャガチャ」と呼ばれる自販機や、スマホゲームの「ガチャ」に例えたもので、基本的に「はずれ」の文脈で使われている。 親ガチャは、若者たちのネットスラングとして広がり、親世代も知るに至り、「自分の不遇を親のせいにしている」「努力もしないで…」など、テレビやネットでも反発や批判が見られた。しかし、こうした批判は的はずれだと思う。 雫穿大学には、「学歴社会・不登校」について議論する時間があるのだが、以前、親ガチャをテーマに取り上げたことがあった。 学生たちは口々に、この言葉に対す...
「生まれた環境を宿命として受け入れます」 2年前、「親ガチャ」という言葉が社会の耳目を集め、新語大賞や流行語大賞にも選ばれた。 親ガチャとは、「生まれた家庭環境によって、自分の人生が定められてしまう」という認識を、コインを入れると無作為にカプセルトイが出てくる「ガチャポン」「ガチャガチャ」と呼ばれる自販機や、スマホゲームの「ガチャ」に例えたもので、基本的に「はずれ」の文脈で使われている。 親ガチャは、若者たちのネットスラングとして広がり、親世代も知るに至り、「自分の不遇を親のせいにしている」「努力もしないで…」など、テレビやネットでも反発や批判が見られた。しかし、こうした批判は的はずれだと思う。 雫穿大学には、「学歴社会・不登校」について議論する時間があるのだが、以前、親ガチャをテーマに取り上げたことがあった。 学生たちは口々に、この言葉に対す...
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