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6 「親ガチャ」の閉塞感を穿(うが)つために(下)

連載No. 6 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
6 「親ガチャ」の閉塞感を穿(うが)つために(下)
 教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や、世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの教育や社会、労働のあり方に言及します。
金、銀、銅、泥のスプーンをくわえて  英語には、裕福な家に生まれたことを例える「銀のスプーンをくわえて生まれてきた」という慣用句がある。  日本に先行して格差社会が深化した韓国では、2015年頃に、この言葉になぞらえた「スプーン階級論」というネットスラングが登場し、あっという間に社会に広がった。  スプーン階級論とは親ガチャ同様、「親の経済力や社会的な地位によって人生が決定され、本人の努力では社会階層が上昇することはない」という状況を表したもので、親の資産でスプーンの色を、金、銀、銅に分け、最下層は「泥(土)スプーン」と呼ばれる。  生まれた環境によって人生が決定づけられてしまう社会に、閉塞感や諦めを抱く若者が、韓国でも数多くいる。  昨年10月、ソウル市梨泰院(イテウォン)地区のハロウィンで150人以上が圧死する痛ましい事故が起きたが、事故当日は約10...
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