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学歴社会再考 現在編

連載No. 16 号
朝倉景樹
学歴社会再考 現在編
 教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や、世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの教育や社会、労働のあり方に言及します。 メリトクラシーという考え方  学歴社会を語る上で、「メリトクラシー」という言葉は避けて通れない。この言葉は、英語の「メリット」(業績、功績)とギリシャ語のクラシー(支配、統治)を組み合わせた造語で、出自や血縁ではなく、個人の能力に応じて社会的な地位が決まる社会編成原理を指す。  では、どのように個人の能力を測るのかといった時に登場するのが、「学歴」という指標だ。  雫穿大学では、以前、授業で企業の採用担当者に話を聞きに行ったことがあるが、ある担当者は、「学歴がすべてとは思っていないが、その人の地頭力を測る上で、今のところもっともあてになるもの」と、明言していた。  学歴は、希望する誰もが努力して、公正で開かれた競争に臨んだ結果、手にする成果であるならば、日本はメリトクラシーが徹底している社会と言えるかもしれないが、果たして学歴というものが、本当にその人の能力を表しているも...
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