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「自分研究」がひらく可能性

連載No. 27 号
朝倉景樹
「自分研究」がひらく可能性
 教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や、世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの教育や社会、労働のあり方に言及します。 自分の苦しさを自分に取り戻す  本連載でも度々取り上げたが、一般的に日本の子ども・若者は自己肯定感が低いとされ、彼ら彼女らからは、「自分の自己否定感がつらい」という声をよく聞く。  そして、日本社会は同調圧力が高く、子どもも大人も空気を読み ながら暮らしているが、世の中の「こうすべきだ、こうしなければいけない」という支配的な規範や価値感から自由になるのは並大抵のことではない。  常に社会から求められている(であろう)ことに注意を払い、「一生懸命、こうあらねばならないということを守って毎日頑張っているのに、何でこんなに苦しいのか」「生きづらさを感じているが、何が原因なのかわからない」と感じている子ども・若者も大勢いる。現代を生きる私たちの中には、どこか自分自身を見失っている感覚があるのではないか。  前回触れた自分研究は、自分が今、どんなことに生きづらさを感じているのか、あ...
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