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④ 土着素材を活用してきた日本文化
連載No. 4 号
辻村百樹
明治維新境に変化
江戸時代からの日本の山の状況については以前述べたが、今回は木や木材に関わる日本文化について触れたい。
日本文化が明治維新を境に大きく変化したことは周知の通りだが、鎖国の終焉(しゅうえん)と共に西洋文化と産業革命が同時に押し寄せた。身分制度の撤廃、東京遷都、中央集権政治等々、世の中の仕組みが激変し、海外貿易や工業の勃興と金融や物流、そして教育に至る、国民の衣食住のすべてが西欧文化を吸収しながら近代日本を創設していった。
農耕民族の日本人が、短期間にこれらの文化を受け入れ、アレンジしたその能力には敬服するほかはない。
古来より日本の建物は、礎石の上に木・土・紙・草・粘土瓦で形作られていた。粗末な小屋から農家、町屋、屋敷、神社仏閣、城に至るまで、材質の優劣はあっても素材は同じであった。石や粘土は大地から掘り起こし、草木は地域に根差した天然素材を種類や特性を見極めて伐(き)り、和紙は用途に合わせて漉(す)かれた。
優良な素材の産地には職人が集まり地場産業が生まれ、優良品は藩を超えた流通により日本の文化醸成を担うこととなる。
家屋からみた日本文...
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