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デモクラティック教育と平和

連載No. 42 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
デモクラティック教育と平和
 教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。 国民教育、戦争犠牲の反省から  フリースクールやホームベースドエデュケーションなど、子ども中心の教育を「デモクラティック教育」と呼んでいるが、その成り立ちや発展は、戦争や平和といった問題とかかわりがとても深い。  デモクラティック教育の起源は19世紀末から20世紀初頭とされる。この時代は欧米列強の勢力争いが熾烈で、各国は軍事力、生産力の増強に注力し、優れた労働者、兵士を養成するための画一的な国民教育(義務教育)を導入していく。一方で、こうした教育のあり方や、第一次世界大戦で多大な犠牲を払ったことへの反省から、ヨーロッパを中心に始まった新教育運動の一つがフリースクールである。  フリースクールが世界的に増え始めるのは1960年代からだ。特にアメリカではベトナム戦争に反対する人たちを中心に、「平和を望む人が育つ場を」と、設立の機運が高まった。  21世紀に入るとウクライナをはじめとする東欧諸国や...
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