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子ども・若者の自殺はなぜ多いのか(下)
連載No. 50 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。
細かな自己否定積み重ねながら
日本では、自己肯定感が低く、将来に希望が持てない子どもの存在が問題視されてきた。しかし、本来問題とすべきは、子どもたちが希望を持ちにくい社会や学校のあり方なのではないだろうか。
ざっと並べてみても、不安定雇用の増加による経済的な懸念や格差の拡大と、人間関係の希薄化、気候変動などの環境問題、人口減少、福祉の担い手不足や社会保障制度の維持困難等々…… 問題が山積する社会の中で、自分の将来に肯定的な感覚を持てなくても不思議ではない。
学校に目を向けると、子どもたちは成績のプレッシャーや校内の人間関係、いじめ、スクールカースト、ルッキズムなど、常に他者との競争、比較に晒され、さまざまな困難に直面している。その中には「自分が努力してもどうにもならない」と感じることも少なくない。
今の子ども・若者は細かな自己否定を積み重ねながら生きている。そのため、社会も、自分も変...
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