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TDU・雫穿大学ができるまで(下)
連載No. 53 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。
「突き抜ける」ことができる場所
「知りたいことを学ぶ場を」と、創り出したものの、実際に自分が本当に知りたいことは何なのか、どうすれば手応えを感じられるのか模索しながら、新宿・曙橋(あけぼのばし)にある雑居ビルの一角で、6人の学生と1人のスタッフ(私)による手探りの「キャンパスライフ」が始まった。
初期は生物学や社会学、哲学などの講座の他に、「20世紀と映画を斬る」と題して101人の映画監督の作品上映、ソーラーカーレース参加、演劇公演などのプロジェクトに取り組んできた。
すると「とても無理だ」「できない」と思い込んでいたものが、実現できたり、手応えを感じたりする中で、自分たちの可能性を信じられるようになっていく。「突き抜ける」という言葉が、その達成感と自信を表す言葉として学生の中で定着していった。
今では、「学歴社会・不登校」「心理学」「仕事を知る」「デザイン」など30ほど...
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