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不登校34・6万人… 文科省統計が語るもの
連載No. 54 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。
11年連続で「過去最多」更新
文部科学省が10月31日に発表した、2023年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(以下、不登校調査)によると、小中学校の不登校は過去最多の34万6482人で、前年度から15・9%(4万7434人)増加した。
この11年間、不登校調査に関するニュースが出るたびに「過去最多」の見出しが恒例となっているが、たいていの場合、「不登校の小中学生 34万人で過去最多 3割超『やる気出ない』文科省」(毎日新聞の見出し)のように、その理由も付記されている。しかし実はこの理由、本人や家族ではなく、教職員が「把握した事実」として答えていることはご存知だろうか。
雫穿大学の学生のほとんどは不登校を経験しているが、ある日の講座の中で、この件について話し合うと彼ら彼女らの評判はまったく芳しくなかった。
本人の「やる気(が)出ない」が「把握した事実」...
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