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自己否定② 国際比較調査から(上)

連載No. 58 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
自己否定② 国際比較調査から(上)
 教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。  自己否定感とは、自分の些細な行為や容姿の一部がきっかけであったとしても、「自分はダメだ」「自分は普通ではない」といった思いを抱き、自分の存在そのものに否定感を抱いてしまう状態を指す。不登校やひきこもりを経験した人たちのほとんどが経験していると言ってよいだろう。  現代社会では、同様の感覚がある若者の増加が指摘されているが、自己否定感に関する調査や研究はほとんど行われていないのが現状だ。 調査からみる日本の子ども・若者の意識  しかし、まったく手掛かりがない訳ではない。  よく、「日本の子ども・若者は自己肯定感が低い」と言われているが、その根拠になっているのが、こども家庭庁の「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査」だ。  この国際比較調査は5年ごとに日本、アメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデンの5カ国で行われるもので、13〜29歳までの男女1000人が対象で20代が約6割を占め...
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