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自己否定⑤ 人が怖いという感覚
連載No. 61 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。
自己否定と人が怖いということ
人が怖いという感覚は、不登校や引きこもりの経験者のほとんどが体験するものだが、かならずしも「人が怖い」=「人間関係を持ちたくない」ということではない。人との関係を熱望しても、人が怖くて外に出られないという不登校・ひきこもり経験者は大勢いる。
また、この「人が怖い」という感覚は、多くの場合、自己否定感と強く結びついている。
自己否定とは、「自分には価値がない」「他人に比べて劣っている」など、自分についての否定的な感情であることは前にも述べたが、自己否定感を抱える人にとって、人前に自分を晒すことは自分自身を傷つける危険を冒すことになる。こうした恐れが他人との接触を避ける理由となり、外出時にも不安を感じる原因となる。
多くの不登校やひきこもりの当事者が夜の方が外に出やすいと感じるのは、単に起きる時間が遅いからではなく、日中よりも夜間の方が他者の視線が自分に向か...
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