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多様な学びが根付かない日本の教育制度
連載No. 69 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。
世界でも稀有な日本の教育制度 ご存知の方も多いと思うが、日本では、「学校」の教育内容は学習指導要領で定められており、国公立、私立を問わず、すべての学校が守らなければならない。 また、日本の学校は、学校教育法などで定められた設置基準を順守することが求められ、教員は国の教員免許制度に基づいて任用されている。 だが、世界ではこのような教育制度は稀有な存在と言ってよい。 多くの国では、私立校(独立学校含む)は、独自の教育内容・教育方針・教員採用の基準を持つことができる。 外国の教育研究者に日本の私立校について説明すると、「公立と同じ条件なら、なぜ私立が必要なのか」「私立も公立と同じ制度の縛りを受けているなら、教育の多様性が失われるのは当然ではないか」といった質問や指摘を受け、そのたびに、「至極ごもっとも」と痛感する。 確かに、諸外国では学校として認可されて...
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