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公教育とは 政府と市民がともにつくるもの

連載No. 71 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
公教育とは 政府と市民がともにつくるもの
 教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。 高校や私立の小中学校は公教育?  「公教育」と聞くと、多くの人は地域の小中学校を思い浮かべるかもしれない。では、義務教育ではない高校や大学は含まれるのだろうか? 私立校はどうだろう? フリースクールはどう位置づけられるのか?  世界の教育制度をすべてひとくくりに語ることは難しいが、欧米諸国および日本における近代公教育は、その基本原理として義務制、無償制、非宗教性(宗教的中立性)の3つを備えるものとされ、各国の義務教育制度は基本的にこの三原則を踏まえて制度設計されている。この原則に照らせば、日本の公教育は小中学校ということになる。  しかし前回述べた通り、国が定めた学習指導要領に従った教育を行い、その教員資格、設置基準も公立校と同等の基準を満たす私立校も、十分公共性を満たしており、この観点から、日本では私立の小中学校も公教育とされている。  さらに、高校についても、進学率が98%前...
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