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社会と教育と仏教 ――タイで考えたこと
連載No. 83 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。
11月中旬、タイ南東部のチョンブリで開かれた、グローバル・ギャザリング(世界的な交流イベント)に招かれた。国際的なオルタナティブ教育のネットワークが主催したもので、タイを始め27カ国から持続可能な社会づくりを目指す教育者約130人が会場の自然農業センターに集まり、寝食を共にしながら語り合った。
経済成長で姿を変える仏教文化
タイは国民の95%が仏教徒で、至る所に寺院を見かける。仏教はタイの文化・社会に深く根付いており、僧侶は人々に尊敬され、社会で一定の影響力を持っている。
この大会にも僧侶が参加していた。ある日の午後、グループディスカッションの時間になったが、ホールの隅でその僧侶を見かけた私は、彼と話すことを選んだ。
会場から200キロほど離れた島から来たというこの僧侶は、快く私の話し相手になってくれた。
座禅とは何か、仏教が説く中庸(過不足なく物事の調和がとれている...
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