この記事は会員限定です
ログイン
人情
連載No. 8 号
山口祐二
車道を歩く迷子の幼児に遭遇して
数年前のことです。 住宅街から町中へ向かう道を運転中、渋滞に巻き込まれてノロノロと進んでいると、反対側の車線を2、3歳くらいの女の子がふらふらと歩いているのが目に入りました。
あれっと思いましたが、バックミラーで見ていると、ずっと車道を歩いています。50メートルほど進んでも状況が変わらなかったので、車を歩道に寄せて止めました。少し様子を見ていましたが、周りには保護者らしき人は見当たらず、反対側の車線を走る車はその子を避けて通り過ぎるだけ。
これは危ないと感じたので、同乗していた娘に声をかけてもらって、その子を車の近くまで連れてきましたが、15分待っても迎えが来なかったため、近くの交番へ連れて行きました。
その後分かったのですが、その子は、出会った場所から500メートルほど離れたスーパーの店内で親とはぐれていたそうです。泣きもせずにふらふら歩いていたので、もしかしたら、何らかの特性のある子だったのかもしれません。
助ける人なく、100台近くが通り過ぎ
それにしても驚いたのは、車を止めてその子を助けようとする人が誰もいなかったことです。...
この記事は会員限定です。労協新聞をご購読いただくと続きをお読みいただけます。