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蔓延する「避責任」

連載No. 9 号
山口祐二さん(ヒゲリン) 労協ワーカーズコープ・センター事業団九州・沖縄事業本部 子育てアドバイザー
蔓延する「避責任」
自立と安定を保てる層が減少している  総務省の労働力調査によると、フリーランスを含む自営業主は2012〜22年の10年間で100万人近く減少しています。一方で非正規雇用率は、1995〜2024年の30年間で20・8%→37・1%と、ほぼ倍増しました。自立(物事を自分で決められる)と経済的な安定を保てる層が、どんどんマイノリティになっています。  責任を取ろうにも取れない層が増える一方で、世間では自己責任が叫ばれ、他者のミスや失敗を過剰に追及する空気が社会を覆っているように見えます。 責任を避ける社会で起きていること  こうした状況の中で、日本社会に蔓延しているのが「避責任」だと思います。  「避責任」とは私の造語ですが、どこから攻撃や批判の矢が飛んでくるかわからない立場や組織に身を置く人は、できるだけ自分に責任が及ばないような身の処し方に専念し、腐心することになります。責任が及ばないようにしようとすれば、できるだけ判断しないことや、その問題に関わらないことになりかねません。  私が関わることが多い子ども家庭福祉の現場でも、機関や施設などの専門家と呼ばれる人の間に、こうした避...
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