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大学入試が縛る日本の教育

連載No. 94 号
TDU・雫穿大学代表 朝倉景樹
 教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。 先日、文部科学省で、雫穿大学の「不登校・オルタナティブ教育研究会のメンバー」が、日本の教育制度について政策提言を行った。具体的な内容は前掲の記事に譲るとして、ここではその内容を補足したい。
 小学校から続く「受験の川」  提言の大きな柱の一つは、大学入試の廃止である。その背景には、日本の教育全体が大学入試に強く規定されているという現状がある。

 日本では、より高い学歴を得れば、より金銭的に豊かな人生を送れるという社会の仕組みが厳然として存在する。就職の入り口から給与体系に至るまで、最終学歴によって設計されているからだ。

 いまや高校は「みなし義務教育」ともいわれる。2024年度の大学進学率は59・1%だが、進学希望者が3分の1でもいれば、大学入試を前提とした教育が組まれる。

 多くの高校...
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