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愛称で呼ばれること

連載No. 17 号
山口 祐二
愛称で呼ばれること
「ヒゲリン」と呼ばれて  大人と子どもがフラットな関係性をつくっていくときに、子どもからどう呼ばれるかが一つのポイントになることがあります。

 古い話ですが、児童相談所の一時保護所でアルバイトしていた時に、子どもたちから「ヒゲリン」というあだ名を付けられました。

 毎週金曜日は来ていたので(当時「3年B組金八先生」という学園ドラマもあって)、金曜日に来るヒゲということで、はじめは「金ヒゲ」と呼ばれていたのが、いつしか「ヒゲリン」となりました。

 数人が呼び始めたのですが、やがて児相の職員までそう呼ぶようになり、私の愛称になってしまいました。その後、児童養護施設に就職すると、一時保護所にいた子が何人か入所していて、「あ、ヒゲリンが来た!」となり、そこで引き続き呼ばれるようになったのです。 愛称に現れる距離感  この愛称で呼ばれるようになった頃、最初はどんな気持ちだったのか、実はあまりよく憶えていません。

 慣れないうちは、どこかむず痒い感じもあったと思います。...
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