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「孤独」の時代(上)
連載No. 96 号
TDU・雫穿大学 朝倉景樹
教育社会学者で「TDU・雫穿(てきせん)大学」代表の朝倉景樹さんが、現在の子ども・若者を取り巻く状況や世界のデモクラティック教育に触れながら、これからの社会や労働のあり方に言及します。
孤独のイメージは多様だ。「渋い」「格好いい」という人もいれば、「寂しい」「惨め」という否定的な捉え方もある。
とりわけ若い世代では、孤独を否定的に受けとめる傾向が強い。例えば、学校の食堂での「ボッチ飯」が、「友達がいない寂しい人」と思われることを恐れ、トイレの個室にこもって食事をとる「便所飯」も一時話題になった。
私は不登校・ひきこもりの若者との付き合いが長いが、彼らは「孤独」という言葉を少なからず使う。
一方イギリスでは、2018年に孤独問題担当大臣が任命され、世界的な話題となった。背景には、それ以前から孤独を社会的課題として捉える世論の高まりがある。
今回は不登校・ひきこもりの孤独、イギリスの孤独の現状に触れたい。
不登校・ひきこもりを経験しての孤独
昨年10月、文部科学省は小中学校の不登校児が35万人に上ると公表した。その数に注目が集まったが、不登校の子どもたちは「そん...
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