福岡 ふくおか協同ネット 2026ふくおか協同集会 人のつながりが地域を育てる 協同の現場から学ぶ
ふくおか協同ネットワーク(ふくおか協同ネット)は、5月9日、福岡市・福岡県中小企業振興センターで「2026ふくおか協同集会 人と人が支え合う、あたたかな地域社会をめざして 〜人のつながりが地域を育てる。協同の現場から学ぶ〜」を開催しました。地域活動に関わる方や福祉関係者、学生、地域住民など約100人が参加。“つながり”や“支え合い”について共に考える一日となりました。(労協ワーカーズコープ・センター事業団九州事業本部/沖縄開発室広報担当 大山知美)

「助けて」言える関係性を
ふくおか協同ネットは2017年の設立以来、コロナ禍の期間を除き2年に1回、協同集会を開催しています。今回は、地域でのつながりが希薄化する中で、改めてその力を見直し、人と人が支え合う地域社会のあり方を共に考えようと企画しました。
分かち合いから生まれる地域の力
ふくおか協同ネットの菊谷宗徳代表(センター九州・沖縄顧問)の開会あいさつがあり、第1部は認定NPO法人抱樸(ぼうぼく)の奥田知志理事長が「『ひとりにしない』という支援 ―希望のまちプロジェクトと地域づくり―」と題して基調講演。
奥田さんは、従来の「人に頼らず生きることが自立」という価値観を問い直し、「『自立とは依存先を増やすこと』という言葉があるように、『助けて』と言える関係性を地域の中に築くことこそが、孤立を防ぐ鍵」と指摘。
また、「人とのつながりは『分けると減る』ものではなく、『分けたら増える』もの。分かち合いによって人間関係や社会的な共有資産が形成され、それが結果として社会全体の資本を増やしていく」と強調しました。
最後に、「核家族化や単身世帯の増加が進む中で家族の機能を社会化し、地域を家族にすることが必要。『まち』を一つの家族のように捉え、困ったときに『助けて』と言い合える関係性を、協同の営みで地域の中につくり出していこう」と呼びかけました。
支え合いの実践から学ぶ地域づくり
第2部はセンター九州・沖縄の金山ふみ副本部長をコーディネーターにトークセッション。福岡県内で活動する3団体が実践を報告しました。
篠栗(あきぐり)町で活動する、NPO法人地域コミュニティセンターこころんの谷本絵美理事は、多世代が集う居場所づくりを通じて、「『おかえり』が聞こえる地域づくり」をテーマに、地域ぐるみで子どもたちを支える活動を紹介。
世代を超えて、それぞれの立場と役割を「取り合い(引き算)ではなく、出し合い(足し算)で支え合う」という言葉が印象的でした。
高齢者が住み慣れた地域で最期まで安心して暮らし続けられることを目指す、福津市の宮司(みやじ)3区くらしのサポートセンターサンクスの佐藤隆信代表は、高齢者ボランティアが地域の高齢者を支えながら、自らの生きがいと居場所を見出す「地域の助け合い拠点」となっている取り組みについて語りました。
福岡市の認定NPO法人SOS子どもの村JAPANの橋本愛美さんは、里親制度を活用した養育に加えて、ハイリスク家庭を対象とした児童家庭支援センターでの専門相談や、子育て支援サービスとの連携など多岐にわたる実践を報告。
地域全体で里親制度を理解し、里親のなり手を増やし、親子を支える「チーム養育」の仕組みづくりを呼びかけました。
同ネットの堤新吾副代表(福岡県生協連代表理事)が締めくくりました。
参加者からは多くの感想が寄せられ、人と人とのつながりの大切さや地域で支え合う意義を共有する機会となりました。
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ふくおか協同ネットは、福岡県生協連、グリーンコープ共同体、認定NPO法人抱樸、NPO法人フードバンク福岡、JA福岡中央会、センター事業団九州・沖縄、学識経験者などで構成。
